僕は職場の人間関係が原因で適応障害になり、勤めていた会社を退職しました。
この「メンタルヘルスシリーズ」(全5回)では実際にメンタル不調の当事者になった僕の体験を元に、うつ病や適応障害になった人の心の内側を本音で書いていきます。
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適応障害で退職した当事者だから語れる本音[メンタルヘルスシリーズ]
僕は職場の人間関係が原因で適応障害になり、勤めていた会社を退職しました。 執拗に人格否定してくるお局たち、まったく融通の利かない上司、自分の適性に合ってない仕事……。 会社勤めしていたときは、毎日が嫌 ...
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【第1回】は初めて心療内科を受診する方に向けたアドバイスです。
心療内科を受診するタイミングや、診療時に行うカウンセリングの内容、治療方法、実際に受診した感想についてお話します。
心療内科へ行こうかどうしようか迷っている人は、参考にしてください。
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メンタルヘルスシリーズの内容は、あくまで個人の体験に基づくものです。症状や治療法について専門的な見解を述べるものではありません。 専門家の意見よりも個人の実体験や本音の言葉に救われる人がいるかもしれない、という思いで書いています。ですので、あくまで個人的な意見として参考にしてください。
心療内科の受診タイミング
心療内科って敷居が高いですよね。昔よりうつ病が認知されたとはいえ、初めて受診するときは迷うと思います。いろいろと偏見もあるでしょうし。
僕も初めてメンタルを病んだときは「心療内科に行くべきか?」って、随分悩みました。
「こんな些細なことで受診してもいいんだろうか?」とか「メンヘラの仲間入りになってしまうのか?」と、二の足を踏んだものです。
とはいえ、どんな病気も早期治療が肝心なので、受診するにこしたことはないと思います。
受診タイミングとしては、行動や身体に異常が現れているなら受診した方がいいでしょう。
僕の場合、行動に顕著な異常が現れました。仕事で何をやってもミスばかりしてしまうんです。
僕の体に起こった行動の異常
- ただ数字を書き写すだけの作業でも間違ってしまう
- 言われてすぐ反対のことをやってしまう
- 人の話を一言一句メモしないと理解できない・・・など
しまいにはスーツの上下を違うものを着てたり、ヒゲを剃り忘れたまま出社しそうになってました。
そして自分ではどうしてこんなにミスばかりしてしまうのか分からないんです。
僕はこのような行動の異常が続いたので、心療内科を受診しました。
中には身体の異常が顕著に現れる人もいるみたいです。食欲・性欲・睡眠欲に異常が現れる人が多いといいます。
三大欲求にはダイレクトに表れるみたいですね。僕も早朝に目が覚める「早期覚醒」がよくありました。
こういった「行動の異常」や「身体の異常」が表面化したときは、心療内科の受診タイミングかな、と思います。
心療内科で行うカウンセリング・治療内容
心療内科は初診が予約制のところが多いです。受診するときはまず電話で問い合わせをしましょう。
院内は他の病院と変わりなく、患者さんもごく普通の人たちです。見た目も普通。精神的にいかにもおかしな人はめったにいません。
僕が通っていたときも、特に変わった人はいませんでした。どちらかというと女性が多かったですね。
心療内科でどんな治療をしてくれるのかというと、基本的にはカウンセリングです。話を聞いてもらって薬を処方されてまた次回、という感じです。
診療時間は院によってまちまちだと思いますが、僕の場合は初診は50分くらいカウンセリングをしてもらえました。
ただ、2回目以降の診察は短かったです。1時間待ちの5分診療、ってこともありました。
やっぱりしっかり話を聞いてくれる方が、良い先生だと思います。
僕は初診で「うつ病ではないよ」と言われました。「うつ病になると、もっとひどい状態になるから。あえて言うと適応障害によるうつ状態かなぁ」と診断されました。
心療内科では病名を教えてくれないケースも多いみたいです。ただ、これは「自分が病気だ」と意識させないためのものかもしれません。僕も「病名は意識しない方がいい」と言われました。
実際、「うつ」といっても「うつ病」と「うつ状態」は違うものなんですね。これについては次回解説します。
受診した感想
僕の場合、保険適用で料金は診察料が1,500円ほど。薬が2週間分で1,000円ほどでした。人によって違うと思いますが、内科や耳鼻科よりは高めだと思います。
診察料の負担が厳しい人は「自立支援医療制度」という国の補助もあるので参考にしてください。
関連記事【うつ病の医療費補助】自立支援医療制度の対象者・申請方法を解説
受診した感想は、自分が置かれた状態が客観的に分かって少し安心したのを覚えています。
苦しい環境の中では、心療内科が唯一すがれる存在だったのかもしれません。
とはいえ、今考えると「メンタルを患っていることを盾にしたかった自分」がいるのも事実です。
ま、これは元気になった今だから思えることなんですけどね。当時は病気にすがるより仕方ない状態でしたし。
いずれにしても心療内科で客観的な判断を仰ぐというのは、今の状態を知る一つになると思います。
内科や耳鼻科と同じように気軽に診てもらうといいでしょう。
何回か通うことになるので、選ぶなら通いやすい病院を選ぶのがおすすめです。ちなみに僕は一年以上通っていました。
というわけで、メンタルヘルスシリーズ初回は「心療内科はどんなところか」についてお話しました。
次回【第2回】の経験者が語るうつ病とうつ状態の違いでは、「うつ」の種類についてお話したいと思います。
当事者だから語れる「メンタルヘルスシリーズ」
- 【第1回】心療内科ってどんなとこ?受診タイミング・治療内容・受診した感想
- 【第2回】経験者が語るうつ病とうつ状態の違い
- 【第3回】僕が職場で体験した適応障害の症状と心の中のイメージ
- 【第4回】抗うつ薬って効かないのか?体験談を語る
- 【第5回】ストレス耐性が弱い人の生き方 メンタルが弱い人の唯一の解決策
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