転職活動をしていると「この会社はブラック企業じゃないかな?」と不安になることってありませんか?
僕も転職活動をしていたときは、ブラック企業かどうかを判断するのに頭を悩ませました。
ブラック企業かホワイト企業かは「入社してみなくちゃ分からない」というのは事実です。
とはいえ、ある程度は入社前に判別することもできます。
求人票や面接官をじっくり観察すれば、ブラック企業の特徴が見えるんです。
僕は転職活動で40社ぐらい受けてきたので、その時の経験からブラック企業にありがちな特徴についてお話します。
求人票や面接で分かるブラック企業の見分け方を紹介しますね。
目次
ブラック企業の特徴
そもそも、ブラック企業かどうかは人によって違うものです。
ある人にとっては「良い会社」でも、他の人にとっては「ヤバい会社」ということもありますからね。
ちなみに僕が勤めていた会社は同族経営でワンマン社長が仕切る、まったく給料の上がらない薄給ブラックでした。
しかし有給休暇は取りやすかったので、人によってはホワイト企業だったのかもしれません。
厚生労働省はブラック企業について明確に定義していませんが、一般的に下のような特徴があるとしています。
- 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
- 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
- このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
具体的にはサービス残業や給料の不払いが当たり前になっていたり、パワハラやセクハラが横行していたり、従業員の入れ替わりが激しく離職率の高い企業を指します。
こういう会社に入って人生を台無しにしないためにも、入社前にしっかり見定めておきたいですね。
求人票での見分け方
ブラック企業かどうかは、ある程度求人票から読み取ることができます。
求人票からブラック企業を見分けるポイントは次の2点です。
ブラック企業の求人票の特徴
- 頻繁に求人を出している
- 大量募集をしている
まず、頻繁に求人を出している会社は、それだけ人が辞めている可能性があります。
長く就職活動をやっていると年中求人を出している会社を見かけますが、こういう会社は最初に疑った方がいいでしょう。
次に、大量募集をしている会社も同じく大量に人が辞めている可能性があります。
ただ、大きなプロジェクトのために募集している場合もあるので、「なぜ、この人数を採用する必要があるのか」を考えてから応募するのを決めましょう。
ブラック企業が使いがちな文句
ブラック企業は自社の印象を良くするため、求人票にきれいな文言を並べがちです。
次のようなフレーズのある求人票は注意しましょう。
ブラック企業が使いがちな文句
- 幹部候補募集 → 給料が安いのに責任だけ重いかも
- 未経験大歓迎 → 誰でもいいからとにかく人が欲しいのかも
- 若い仲間が頑張ってます → 離職率が高いから中堅社員がいないのかも
- 大幅な事業拡大のため募集 → 人手不足で社内が混乱状態かも
- あなたのがんばりを評価します → 歩合制でノルマが厳しいかも
- 家庭的で働きやすい職場です → 同族経営で同調圧力が強いかも
- 中途採用のハンデはありません → 社員の入れ替わりが激しい現場かも
ポジティブな言葉や精神論が並んでいたり、給料が不自然に高い会社にも気をつけないといけません。
「就職四季報」には離職率や平均勤続年数も載ってるので、こちらを参考にするのもいいでしょう。
ただ、求人票だけで判断すると「実は案外いい会社だった」という企業を見落としてしまいます。なので、とりあえずの目安にとどめておきましょう。
やはり実際に面接に行ってみて、自分の目で判断するのがいいと思います。
面接での見分け方
面接ではブラック企業かどうか以前に、その会社の社風を読み取ることができます。
どんなホワイト企業でも、社風が合わなければ「いい会社」にはならないですからね。
たとえば、面接官で誰が出てきたかによって、その会社の社風を予想することができるんです。
面接官が誰かで社風が分かる
誰が面接官をしているかで、その会社の社風が分かります。会社がどんな体制なのかが表れるからです。
僕の経験から、面接官から読み取れる会社の特徴をお話しますね。
現場担当者が面接官の場合
現場担当者が面接官として出てきた場合。たとえばチーフとかマネージャーとか。
こういう会社は現場にある程度の裁量権が与えられていることが多いです。つまり、自由で風通しのいい会社と言えます。
しかも面接官は入社した時の上司になる人なので、その人と合うか合わないかを面接で判断できるメリットもあります。
執行役員など役員が面接官の場合
執行役員など役員が面接官として出てきた場合。なんだか偉そうなおじさんが出てきた場合です。
こういう会社はトップダウンで動くことが多いです。ワンマンな会社はこのパターンが多いですね。
裁量権を上層部が握っているので、現場への無茶ぶりなどもあると思います。
人事部が面接官の場合
人事部の担当者が面接官として出てきた場合。人事部の若手社員が面接官をすることもあります。
こういう会社は形式を重んじる企業が多いです。システムがしっかりしているけど、いちいち面倒な手続きがある。
旧来体質の企業はこの傾向が強いように感じます。ある意味、お役所的な会社です。
ブラック企業の面接の特徴
ブラック企業が行う面接には特徴があります。
面接で次のようなことがある会社は、ブラック企業の可能性が高いので警戒した方がいいでしょう。
ブラック企業の面接の特徴
- 面接がいい加減
- 面接でいいことしか言わない
- 求人票と面接とで言っていることが違う
- 社内から怒号が聞こえてくる
- 会社の中が汚い
- 受付の愛想が悪い
- いきなり社長が出てくる
- 採用結果が異様に早い
特に社内の様子はよく観察した方がいいです。社員の顔が暗かったりどんよりした雰囲気の会社は、何か問題が隠れています。
ほかにも、質問の答えがあいまいだったり、うまくはぐらかされたり。
面接で理不尽なことがある会社は、入社しても理不尽な目に合うことが多いでしょう。
面接では企業に選んでもらうのではなく、こちらが企業を選ぶぐらいの姿勢で挑みたいですね。
口コミサイトで見分ける方法
ブラック企業かどうかは求人票や面接である程度見分けられますが、自分だけではどうしても予測の範囲を出ません。
というか、気にしていたら受ける会社もなくなってしまいます。
そこで利用したいのが、社員が書き込んでいる口コミサイトです。現役社員や過去に勤めていた社員が書いているので、信憑性がとても高いんです。
有名なのが転職会議です。無料で登録できるので、転職活動をするときには登録しておくことをおすすめします。
転職会議は求人票では見られない「企業の本当の姿」が分かるので、僕も転職活動の時は重宝しました。
ちなみに僕が勤めていた薄給ブラックの会社は、800件以上の元社員による書き込みがあります(笑)。
転職会議に登録するとこんなふうに、社員しか知らない企業の裏情報がたくさん見られるんです。
年収・残業時間・有給消化率など、転職するときに絶対知っておきたい情報が一目で分かります。
これを見れば「何歳でいくらぐらい給料をもらえるか?」「有給はどれぐらい取れるか?」といった入社後の姿がイメージできます。
「実力主義か年功序列か」「体育会系か頭脳系か」といった社風も分かるので、自分が馴染めそうかも判断できます。
実際に働いている社員が書いているから、ブラック企業かホワイト企業かが一目で分かるんですよ。
ちなみに僕が勤めていた会社は、総合評価「2.75」というかなりのブラック度でした(笑)。
こういった口コミサイトは信憑性が高いので、転職活動をするときには必ず使った方がいいでしょう。
自分の会社の口コミも見れるので、自分の会社がブラックか判断するのにも使えます。
「転職会議」は口コミサイトの中でも口コミの数が圧倒的に多いです。
無料で登録できるので、ブラック企業で人生を棒に振ってしまわないためにもぜひ活用してくださいね。