会社を辞めて何もしない生活が続くと、「このまま働かずに暮らしていけないだろうか?」と考えてしまいませんか?
働かずに暮らしていくなんて夢物語と分かっていても、思い描かずにはいられません。
就職して神経をすり減らす生活に戻ることを考えると、「無職のまま生きていけたらなぁ」と思うのは当然のことでしょう。
毎日毎日電車に揺られ、人ごみの中ようやく会社に到着。パソコンを立ち上げまた今日も同じ仕事が始まる。
たいして仕事をしてない上司に嫌味を言われ、誰かに褒められるわけでもなく、感謝されるわけでもない。
あの陰鬱な日々に戻るくらいなら、このままずっと無職で生きていきたいですよね。
僕もそんな毎日を送っていましたが、あまりにも仕事の意味が分からなくなったので、悩んだ末に退職して無職の道を選びました。
そしてこのまま働かないで生きていけないか、真剣に考えています。
働きたくない気持ちに正面から向き合い、無職のままでの生き方を模索してるんです。
こんなことを言うと、「いや、働けよ」という非難は当然あるでしょう。だから参考にしてくださいとは言いません。
人生はこのような生き方もできるというのを、頭の片隅に置いておいていただければ幸いです。
目次
会社で働きたくない気持ちを素直に語ってみた
まずは僕が「もう会社で働きたくない」と考えていたときの気持ちをお話しします。
「働きたくない」と考えるのは悪いことではありません。多くの人が考える自然なことです。
なので、僕の体験から「自分と同じように悶々とした気持ちの人はいるんだ」と安心してもらえればと思います。
なぜ働いているのか分からなくなった
僕は客観的に見て、特段仕事ができるわけでもできないわけでもありません。いたって普通の会社員でした。
朝起きて仕事に行き、目の前の業務をただこなして、牛丼チェーンで夕飯を済ませて帰宅。
お風呂に入ってスマホをいじってベッドに入り、1日が終わります。
土日も趣味があるわけではないので、朝から発泡酒片手にダラダラ過ごしていました。
そんな生活を繰り返していると、ふと「なんのために仕事をしているんだろう?」と思うようになったのです。
そう考えるようになったのは、はっきりとしたきっかけがあった訳ではなく、スーパーで買い物をしているときに突然ぼんやりと感じ始めました。
このまま興味のない仕事を死ぬまで続けるのかな。クソみたいな上司にヘコヘコすることになんの意味があるのかな。
学生の頃は毎日楽しかったのに、今は本気で楽しいことってないよな。
無理して働くことないんじゃないか? 考え始めたらもう止まりませんでした。
メンタルがすり減る日々に限界を感じる
その日から毎日「もう働きたくない」と思うようになります。
一応仕事はこなしていましたが、やる気はゼロになってしまいました。
特に朝は顕著で、7時には家を出なければいけないのに、会社に行きたくなさ過ぎてギリギリまでコーヒーを飲んでスマホをいじる。
最寄り駅が近づくと憂鬱な気分が最高潮に達していました。
毎日メンタルをすり減らして通勤してるのだから、お世辞にも健康的な生活とは言えないですよね…。
そんな生活を1年間過ごしていましたが、あまりにも息苦しく耐えられなくなり、仕事を辞めることを決意しました。
その頃同期たちは「ステップアップしたい」「起業する」といったカッコイイ理由で辞めていってたので、僕もそんな理由で仕事を辞める日がくるんだろうなと考えていました。
ところがふたを開けてみると「やる気ゼロ」で退職です。
思い描いていた退職シーンとは全くかけ離れていました。
とはいえ退職届を出して引継ぎが完了した瞬間の爽快感は、ここ数年で感じたことのない感情でした。
無職になることの不安より、ストレスから解き放たれた開放感の方が勝っていたのを覚えています。
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働かないで生きていくことは可能か?
僕は無職になってからも「働かない生き方ができないだろうか?」と常に考えていました。
無職になってしばらくは毎日ぼーっとしていましたが、それにも飽きてきたので様々なことにチャレンジしてみました。
幸いにも僕は無趣味で、最低限の生活であれば1年ぐらいは働かなくても生きていける貯金がありましたしね。
とはいえこれからも就職しないのであれば、何かしらの収入を得る手段は必要です。
僕が無職の間に模索してきた収入を得る手段を紹介します。
ギャンブル
僕はまず、手っ取り早くお金を増やせそうなギャンブルに手を出しました。
パチンコや競馬、競輪、競艇とあらゆる賭け事をやってみましたが、これは浅い知識で勝てるものではありませんでした。
驚くほど当たらないので大火傷を負って撤退しました。
穴ばかり狙わずコツコツ増やすことに自信がある人はいいのかもしれませんが、僕には合わない手段でした。
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在宅ワーク
ネットを眺めていると、文章を書いたりアンケートに答えるだけでお金がもらえる方法があることを知りました。
いわゆる在宅ワーク・クラウドソーシングというやつです。
始めるまでは「これに手を出したら働いているのと変わりないな…」という先入観があったのですが、いざ取り組んでみると時間・場所・人間関係にとらわれない働き方だから案外快適でした。
ライティングであれば喫茶店でコーヒーを飲みながらや、ベッドの上でごろごろ寝ながらでも書くことができます。
おかげで会社員時代には味わったことのない時間に余裕のある生活を送れています。
慣れてくると単価の高い案件が舞い込んでくるようになったし、ある程度の生活費を確保できてるから当面はこれでいいかなと思っています。
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調べてみると、正社員にならなくても無職のままお金を得る方法は他にもたくさん存在します。
不要品売却やネット副業でも収入は得られるので、興味のあるものを一度試してみるといいでしょう。
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扶養に入る
どうしようもなくなったときは、親や配偶者の扶養に入るというのも手です。
扶養に入れば健康保険料の負担はゼロになります(配偶者であれば国民年金の保険料もゼロになります)。
とはいえ養ってもらうわけですから、相手に経済力がないと生活は成り立ちません。
頼る相手がいない人も多いでしょうし、扶養はあくまで最終手段という感じですね。僕にとっては。
無職でもなんとかやれている
こうして僕は今でも無職のまま暮らしています。
仕事を辞めて無職になった当初は「生活が大変になるのでは…」という不安はありました。
しかし楽しくもないし、奢ってもらうことも少ない上司との飲み会がなくなり、たいしておいしくもないのに値段が張る外食をすることもなくなりました。
外で使うお金が格段に減ったので意外とやれています。
そして今では好きなだけ本を読め、好きな時間にお酒を飲み、無理して働かず気が向いたときに在宅ワークで案件をこなしています。
こうしてマイペースに過ごす日々は、やっと人としての生活を送れているような清々しい気持ちがあります。
もし働くのが嫌で嫌で仕方がない人は、こんな生き方もあるというのを知っておくといいのではないでしょうか。
なんとなくでいいので認識してもらえれば、少しでも心に余裕を持てるかもしれません。
それに、なんだかんだ言っても日本のセーフティネットは充実しています。
失業保険もあるし、税金や社会保険の減免・免除制度もあります。
これまで頑張って税金や保険料を納めてきたのですから、それらを利用するのも手です。
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この記事を書いた人:Koshi