会社を辞めて無職になることには、当然デメリットがあります。
ただメリットがないのかといえば、そんなことはありません。
無職だからこそできることや、無職を経験してみた人でないと分からないこともあるからです。
僕自身も1年間に及ぶ無職生活は、人生の中で貴重な経験になりました。
無職だからといって悪いことばかりではありません。
僕が実際に無職になったときに感じたメリットや、無職でも意外となんとかなった生活の話をしていきます。
無職も悪くない【無職になることによるメリット】
僕が無職になってまず良かったと感じたのは、時間的制約からの解放でした。
仕事をしている限り、ほとんどの人は何らかの時間的制約から逃れることはできません。
「何時までに出社しないといけない」という強制的な縛りもあれば、「何時までに帰宅して何時までに寝たい」という自主的な縛りもあるでしょう
無職になれば、そうした時間的な制約からは完全に解放されます。
何時に寝ても、何時に起きても、何時に何をしても自分の自由です。
そうした時間的な自由は、自分が本当にやりたいことは何なのかを気づかせてくれます。
仕事をしながら何かの勉強をしたいと思っても、時間がないと物理的に難しいでしょう。
でも無職であれば時間はいくらでもあるので、スキルアップのための勉強も可能です。
ただいざ無職になってみると、これまで「時間ができたらやりたい」と思っていたようなことって、意外とやらないものなのなんですよね。
「会社を辞めたらあれもこれもしよう」と思っていても、何もしない生活に慣れてしまうと動くのがおっくうになってきます。
それに、収入がないとお金のかかる趣味はできないですし。
僕も時間があり余ってるくせに、半年ほどは寝てばかりのダラダラした無職生活をしていました。
しかし何かをきっかけに火がつき、やりたかったことにのめりこむこともあります。
「このままじゃいかん!」と、突如燃えることがあるんです(笑)。
僕の場合はこれまで副業でやっていたアフィリエイトに真剣に取り組んだのがきっかけでした。
それまでは「再就職するしかないのか……」とイヤイヤ就職活動をしてたのですが、火がついてからは何の迷いもなく「アフィリエイトで独立する」という方向に舵を切りました。
おかげで会社員に戻らなくても生きていく道を見つけることができました。
今では個人事業主として、ブログからの収入だけで生活できるようになっています。
完全な自由の中、無限の選択肢の中で取り組んだものには、きっと本当の価値があります。
それを見つけるためには、無職の完全に自由な時間というのは必要不可欠だったと思います。
これだけ自分と向き合える時間って、そうそうないですからね。
サラリーマンをしていると自分が本当は何をしたいのか考える暇もないでしょう。
自分が本当にやりたいことと向き合える、自分が生きたい人生の姿が見えてくるというのが、無職になることのメリットなんです。
無職の間はどうやって生活していけばいい?
とはいえ何の迷いもなく生活できるわけではありません。
無職でいる間に最も心配になるのは、やはりお金の問題です。
生きているだけでお金はかかるので、どうしても無職でいる限りお金の不安はつきまといます。
なるべくその不安から解放されるには、スマホを格安SIMに変えたり必要のない保険を解約したり、ランニングコストをできるだけ減らす努力をするのが効果的です。
たとえばスマホ料金は、格安SIMに変えると月に2,000円程度にすることもできるので、大きな差を生みます。
関連記事携帯代が5,000円安くなる!格安スマホへの乗り換え 超簡単ガイド
このブログでも無職の間にできる節約方法をたくさん紹介しているので、参考にしてください。
関連記事【節約する】無職ができる節約方法まとめ 上手な生活費の切り詰め方
多少貯金があり、定期的な支出を減らしていけば、数ヶ月はなんとかなります。
貯金をしっかりと見つめて、毎月の支出をコントロールすることから目をそらさなければ、意外とお金の不安はそこまで襲ってきません。
たとえば僕は、最低1年間は無収入でも過ごせるだけの貯金を残して会社を辞めました。
なるべくお金の不安なく過ごすには、お金のことをあまり考えない方が良いと思う人も多いでしょう。
でもそれは逆です。お金のことをしっかりと考えながら行動するからこそ、お金の不安からも解放されるんです。
もちろん貯金残高が0に近づくにつれて不安は強くなりますが、逆にそうなるまでの期限付き無職だと考えれば、無職でいることの罪悪感の軽減にもつながります。
なるべく心の負担をかけずに無職生活を過ごすには、貯金残高と支出管理はすごく大切です。
関連記事無職で貯金なしはこんな暮らしになる:貯金なしから脱出する方法
貯金と支出を管理していても不安に襲われる時は、メルカリなどフリマアプリでものを売るのもいいでしょう。
一時的でもお金が入れば、不安を和らげられます。
さらにものを売ることはお金を得られるだけではなく、物欲も減らしてくれます。
物欲がなくなると何も買わなくても平気になり、無理して節約してる感覚もなくなるので、よりお金に対してのストレスが少なくなります。
↓こちらでは無職でも収入を得る方法をたくさん紹介しているので、参考にしてください。
関連記事【稼ぐ】無職でもできるアルバイト・ネット副業・お小遣い稼ぎまとめ
こんなふうに生活していけば、数ヶ月程度の期間は無職でもなんとかなります。
楽観的過ぎるのもいけませんが、過度に悲観的にならなくても意外と生きていけるものなんです。
働かないのは悪いことではない
無職は世間体が悪いです。
そのためどうしても「無職=悪」だというイメージを持ってしまいがちです。
でも、働かないのは本当に悪いことなんでしょうか?
働き過ぎてメンタルを病んで過労死寸前だったとしても、会社を辞めるのは恥なのでしょうか?
いいえ。人生に休息が必要なことは間違いありません。
働いて過労死してしまうぐらいなら、会社を辞めて無職になった方がよっぽどいいんです。
もちろん何年も何十年も無職でいることをおすすめはしませんよ。
でも、ちょっとの間無職になって休むぐらいは全く悪いことではないと思います。
無職でいる間は、働いていないことで不安が出てきたり、一般的な同世代と違うことに罪悪感や劣等感が生まれたりもするでしょう。
でも、無職になることで本当にやりたい仕事を見つけられ、日々笑顔で生きている自分につながることもあるんです。
僕の場合は無職時代に手がけたアフィリエイトのおかげで、今では会社で働かなくても生活できるようになりました。
もちろんすべてが自己責任なので、売り上げが減ったときは辛かったりしますが、やりたいと思えることを仕事にできている分、会社員時代よりも楽しめています。
しっかり休んで冷静に考える時間を作ることによって、生きたい未来につながる選択肢が見つかります。
そのための無職期間は、むしろ自分の将来のためのプラスの時間だと言えるのではないでしょうか。
今の仕事をしながら、本当に自分がやりたいことを見つけて次の仕事へ転職するのもいいでしょう。
でもそれができない人もいます。
時間を作って冷静に判断しないと、次の会社でもまた我慢に我慢を重ねることになりかねません。
むしろ無職の時間を作って落ち着いて考た方が、生きたい人生へスムーズに進めることもあるんです。
関連記事【無職の生き方】働かないで生きるのは可能か真剣に考えてみた
無職の時間をどう使うかが大切
無職はそれほど悪いことではありません。
できた時間をどう使うかをきちんと考えれば、無職の時間はすごく有意義なものになることだってあります。
たくさんの時間を使って、自分にとってプラスになる未来を見つけてみましょう。
それができるのであれば、一生に一度ぐらいは無職になるという選択肢もアリだと思います。