退職する理由は人によってさまざまです。
人間関係や上司との相性、安い給料、ブラックな勤務体系など。
しかし面接などで退職理由を聞かれたときに、「原因はお前だよっ!!」なんてとても言えないですよね。。
正直に話して問題が大きくなっても困るし、後々のことを考えてもできるだけ円満退職をしたいところ。
それに上手く言わないと引き止めに合って、ますます辞めにくくなる事態も考えられます。
そもそも退職するのに本当の理由を話す必要はまったくありません。
では、退職者はどんな嘘をついているのか。どうすればスムーズに辞められるのか。
退職理由としておすすめの嘘と、嘘を言うときの注意点をお話します。
目次
退職理由は嘘をついても大丈夫?
退職理由で嘘をつくのは気が引けますよね。
でも結論から言うと、退職理由で嘘をついても大丈夫です。
労働基準法では、労働者が退職を申し出たとき会社は理由の如何を問わずそれを受理する義務があります。
だから嘘の退職理由を言っても、罰せられることは一切ないんです。
それに、退職理由で嘘をつくのはメリットも大きいです。
たとえば理由が「上司との人間関係」だったとして、そのことを上司に伝えてもお互いに気まずくなるだけでしょう。
退職日まで出勤することや、退職後の手続きをスムーズに進めることを考えると、必ずしもホンネを伝える必要はありません。
実際、10代から30代の「転職経験女性」300人に行ったアンケートでは、なんと86%もの女性が「退職理由はホンネとタテマエを使い分ける」と回答しています。
嘘をついた理由の34%は「円満に退職したいから」でした。
確かに会社と最後に関係を悪化させるのは、何のメリットもありません。
「会社の今後のために」とか「最後に言っておきたかった」といった理由がない限り、円満退職したいなら差しさわりのない理由を言うのが得策です。
本音の退職理由3選
では、会社を辞める人のホンネとタテマエの転職理由はどのようなものなのでしょうか?
まずは本音の退職理由で多いものを3つ紹介します。
本音の退職理由
①労働条件が悪い
→休日が少ない、残業を含めた労働時間が長い…など
②人間関係が悪い
→同僚や上司との関係が良くない、職場内でパワハラやいじめがある…など
③給料が少ない
→基本給だけでなく、手当がつかない、残業代がつかない…など
特に①労働条件と②人間関係は、男性に比べ女性の方が離職理由として多いのが特徴です。
③の給料もそうですが、どれもホンネで上司には伝えにくい理由ですよね。
建前の退職理由3選
続いて、タテマエで多い退職理由を見ていきましょう。
実はタテマエの退職理由の4分の1を占めるのが家庭の事情です。
そこで「家庭の事情」に含まれる具体的な内容と、次に多い理由を紹介します。
建前の退職理由
①介護
→「親や祖父母の介護を手伝うため」といった理由です。
誰にでも起こりうることであり、仕事を続けるのは難しいと納得しやすいところから「建前の退職理由」として多く使われているようです。
②結婚
→「結婚をして家庭に入るため」という、いわゆる寿退社です。
結婚相手と別の土地に住むなどの理由では会社も引き止めにくく、おめでたい理由で円満退職できるところから「建前の退職理由」として多く使われています。
③病気・体調不良
→「家庭の事情」以外で多い理由は「病気・体調不良」です。
ハッキリした病名ではなく、メンタルや疲労感などの不調を訴える人が多く、会社側としても強く引き止めにくいようです。
すぐにでも退職したい場合は了承されやすいので、利用する人が多いのかも知れません。
これらの「タテマエの理由」は、会社に伝えた退職理由全体の55%も占めています。
しかし、本当に上記の理由で退職した人はわずか5%にも満たないので、いかに多くの人が退職時に「ホンネの退職理由」を伝えていないかが分かりますね。
嘘の退職理由を言うときに注意すること
面接などで退職を申し出るときは、退職理由が嘘だとバレないことが重要です。
せっかく円満退職のためについた嘘も、バレてしまえば何の意味もありません。
そこで、「タテマエの退職理由」を言うときの注意点を紹介します。
結婚を理由にする場合
結婚は建前として女性が使う理由のひとつです。
寿退社のため会社側も引き止めにくく、誰も嫌な思いをしないのがメリットです。
ですが、気をつけないとバレてしまうケースが多くあります。
結婚を理由にする時の注意点
- 会社の制度で結婚祝い金が出るなど、結婚の証明が必要になる場合がある
- 上司や同僚からご祝儀を渡されてしまう
- 相手や結婚式のことについて聞かれるので、嘘の量が多くなってつじつまが合わなくなり危険
- SNSなどから結婚の予定はないことがバレてしまう
結婚を理由にすると、どうしても周囲はお祝いをしようとしてきます。
フレンドリーな職場や福利厚生がしっかりしている職場では、「結婚」を退職理由にするのは難しいかもしれません。
嘘がバレたときのリスクを考えると、あまりおすすめはできない方法ですね。
介護を理由にする場合
こちらも「建前の退職理由」としてよく使われます。
介護は誰にでも起こる可能性があり、証明等をしなくてもいいため、嘘だと気づかれることが少ないからです。
ただし気をつけなければいけないポイントもあります。
介護を理由にする時の注意点
- 必要以上に介護の内容を話すと、つじつまが合わなくなる
- SNSで実家や地元に帰っていないことがバレる可能性がある
介護は実家や地元に帰る人にはおすすめの理由ですが、そうではない場合は十分気をつける必要があります。
病気・体調不良を理由にする場合
病気・体調不良は誰にでも起こることなので、「建前の退職理由」としてよく使われます。
ですが、会社側から見ると「今まで元気だったのに急になぜ?」と疑いを持たれることも事実です。
そのため、気をつけたいポイントもたくさんあります。
体調不良を理由にする時の注意点
- 会社によっては診断書の提出を求められる
- 休職をすすめられ、引き止められる可能性がある
- SNSなどで遊びに行った内容からバレる可能性が高い
体調不良は伝えやすい理由ですが、このように嘘がバレる可能性も高く、慎重に使った方がいいでしょう。
嘘がバレにくいおすすめの退職理由
それでは実際に退職するときには、どのような理由を言えばいいのでしょうか。
円満退職できる「タテマエの退職理由」の共通点は、「仕方がない」「止められない」「誰も悪くない」の3つです。
嘘がバレにくく、円満退社できるおすすめの理由はこちらです。
おすすめの退職理由
- 友人の仕事に誘われた
- やりたい仕事ができた
どちらも「仕方ない」「止められない」「誰も悪くない」ことに加え、前向きな印象があるところがポイントです。
いずれにせよ新しい仕事に就くことになるので、転職したいとストレートに言うのもいいでしょう。
自分や誰かを病気にすることもなく、証明なども必要なく、引っ越しする理由もないので、気持ち的にも重荷に感じずに済むのではないでしょうか?
嘘が苦手な人も、やりたいことを前向きなイメージで伝えるだけなのでおすすめです。
本当は「本音の退職理由」を伝えられることが、一番いいのかも知れません。
ですが、本音を伝えてしまうことで、円満退職ができなくなってしまうのは大きなデメリットです。
建前であってもお互い気持ちよく終われるよう、嘘をつくことがあってもいいのではないでしょうか。
ぜひ前向きな「タテマエ」で、新しい一歩を踏み出してみてくださいね。
自分で言えないなら退職代行を使う
「退職希望を自分で言い出せない」「上司に怒鳴られそうで怖い」というのであれば、退職代行サービスを使うのも手です。
退職代行サービスを使えば、法律のプロがあなたのかわりに退職手続きをしてくれます。
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「退職日までメンタルが持たない」という人でも、明日からは心休まる生活が待っています。
ここ最近は利用者も非常に増えているので、どうしても自分で言い出せないなら検討してみましょう。
退職代行ニコイチ
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退職代行業者の元祖だけあって、退職にまつわるノウハウをたくさん持っています。
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退職後は提携の転職エージェントの利用も可能で、ワンストップで退職から転職までサポートしてもらえます。
退職代行を利用するなら、まずはここから検討してみるといいでしょう。
退職代行ガーディアン
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