女性にとって会社を辞めるのは珍しいことではありません。
現状を変えるために退職し、じっくり考える時間を作ることもあるでしょう。
ですが、多くの女性は会社を辞めたあとの「無職」という状態に、先の見えない不安を感じてしまうのではないでしょうか?
「このまま私、どうなってしまうんだろう…」「これからどうすればいいんだろう…」
出口のないトンネルに入ったようで、毎日が辛くなりますよね。
そこで、無職の女性が感じる不安の正体をお話します。
そして、そんな不安から抜け出すための打開策・解決策を紹介していきます。
目次
無職の女性に襲い掛かる不安の正体
会社を辞めて無職になると、さまざまな不安が襲いかかってきます。
そんな、多くの無職の女性が感じる不安を紹介します。
収入がない
無職になったことを一番実感するのは、前の会社の給料日です。
会社に勤めていたときは定期的に振り込まれていた給料も、無職になるとぱったり途絶えます。
たとえ貯蓄があったとしても、毎月入っていた収入がなくなるのは想像以上にキツイもの。
特に一人暮らしの人は、家賃や光熱費など毎月決まったお金が引き落とされるたびに、自分のライフが削られるような感覚を味わうでしょう。
さらに税金や社会保険などの支払いを考えると、夜も眠れなくなるほどです。
貯蓄が減るたびに「生活できなくなるかも」と、「生活保護」や「ホームレス」といった言葉が頭をよぎります。
決まった収入がないことは、最も大きい不安の正体なのです。
罪悪感
働いていないことで「私はダメな人間だ」とネガティブに考えてしまってませんか?
周りと自分を比べてしまうと辛いですよね。
真面目な人ほど無職であることに大きな罪悪感を抱えてしまいます。
働いていないから価値がないわけないのですが、こういう刷り込まれた罪悪感も不安の正体のひとつです。
世間体が悪い
たとえ前向きな退職だとしても、残念ながら無職にはネガティブなイメージが付きまといます。
家族や親戚に偏見の目で見られるかもしれません。
特に実家暮らしだと毎日家族と顔を合わせるため、よけい肩身がせまいのではないでしょうか?
さらに親戚の集まりで「○○ちゃんは働いてないの?じゃあ結婚するのかしら?」など余計なことを言われた日には、プレッシャーも相当なものになります。
また、アンケートや申し込みなどで「職業欄」があるときも、「無職」と記入するのは抵抗がありますよね。
「職業=無職」というだけで、まるで自分に価値がないように感じてしまう。
このように無職は世間体が悪いと感じてしまうことも不安の正体なのです。
社会からの孤立
働いているときは会社で自然とあいさつする仲間がいて、意識しなくても社会とつながってるのを実感できました。
ところが無職になると会話をする相手がいなくなり、一日中誰とも話さないことも珍しくありません。
積極的に行動しない限り、人と接する機会が激減するのも寂しいところですよね。
さらに友人同士で会っているときなどは、仕事の話題が出るといたたまれない思いをすることがあります。
みんなが働いているのに、自分は働いていない。
そんな自分に焦りを感じて、社会から取り残されたような気持ちになるのではないでしょうか。
社会とのつながりが減り、孤独に感じることも不安の正体なのです。
結婚できない
独身の女性なら、多かれ少なかれ「結婚」を意識してるでしょう。
無職でも女性は「家事手伝い」と名乗れますが、実際は無職のままでは結婚も難しくなります。
婚活の現場では、無職の女性は男性に敬遠されがちです。
現代では共働きを望む男性が増えてますし、働いていないと「自堕落な女性」と見られてしまうからです。
「いっそ永久就職しようかな」と考えてる人も、いざ婚活をしてみるとびっくりするほど相手にされないが分かると思います。
そんな「このまま結婚できないかも…」といった不安も、女性特有の悩みです。
関連記事無職・家事手伝いの女性でも結婚できる?現実は先に就職した方がいい理由
先が見えない
無職の期間が長くなると、「このまま一生仕事が見つからないのでは…」と感じるかもしれません。
就職活動で何度面接を受けても落とさればかりでは、自信をなくして落ち込みますよね。
年齢が上がれば、正社員での就職は難しくなります。
高年齢に加えて未婚だと、親の介護や自分の老後など考えなければいけないことが多く、途方にくれるでしょう。
無職のままでは将来の計画を立てることが難しいのです。
このように先が見えないことも不安の正体です。
関連記事無職で不安で眠れない時の心境を語る【不安な気持ちの解消法】
このままだとどうなってしまうのか?
さまざまな不安を抱えている無職の女性。
すぐに次の仕事が決まればいいのですが、そう簡単にはいかないのが現実です。
貯金があるうちはいいけど、いつまでも持ちませんよね。
しかし「働ければどこでもいい」と、希望していない職種や雇用形態を選ぶのは考え直した方がいいでしょう。
働き出しても不満を感じて辞めてしまっては、また無職に逆戻りです。
何度も転職を繰り返すと「すぐに仕事を辞める人」と見られてしまうため、就職はさらに難しくなります。
就職が難しくなると最終的には派遣社員など不安定な形態で働くことになり、負のループから抜け出せなくなるかもしれません。
関連記事無職・ニートが派遣社員になるには 「とりあえず派遣」はアリ?
また、社会保険に加入しない不安定な雇用で働き続けた場合、将来受け取れる年金額はとても少なくなってしまいます。
国民年金だけでは40年間支払い続けても、老後に受け取れる年金支給額は月約6万5千円です(令和3年度)。
とても生活していける金額ではないので、自分で老後の備えをしておくことが必要です。
厚生年金に加入している会社で働くことや、iDeCo(イデコ)などの個人年金制度を利用するなど、計画的に行動を起こさないと「老後破産」を起こしかねないのです。
関連記事無職・ニートのまま40代・50代になった人が昔の自分に言いたいこと
現状からの打開策
無職の女性が不安から抜け出すにはどうすればいいのでしょうか?
一人で考え込んでいるだけでは、答えは永遠に見つかりません。
現状からの打開策を紹介します。
家計を見直す
当然ですが、無職の間は収入がありません。
失業手当の支給が終われば「0」です。
なのでまずは、今ある貯蓄と合わせて少しでも残せるように家計を見直しましょう。
特に固定費である家賃・携帯料金・保険の見直しはマストです。
前の職場に近いなどの理由で、高い家賃のところに住んでいませんか?
実家暮らしも視野に入れて、削れるところは削っていきましょう。
携帯料金は格安SIMやahamo(アハモ)・povo(ポヴォ)などの安い料金プランへ変更を。
保険は最低限のものに絞り、不必要な保険は解約しましょう。
↓こちらでは無職の間にできる節約術をたくさん紹介してるので、参考にしてください。
関連記事【節約する】無職ができる節約方法まとめ 上手な生活費の切り詰め方
時間を有効に使う
無職のメリットは、自由な時間があるということです。
今までできなかったことに挑戦する時間があります。
資格を取ったり、ブログをはじめたり、自炊を極めたり。自分の可能性を試してみてはいかがでしょうか?
意外なところから次の仕事に結びつくかもしれませんよ。
時間を悩むことだけに使うのはもったいです。今しかない時間を有効活用しましょう。
関連記事無職も意外と悪くない 自由な時間も人生の中では必要だと思う
体調を整える
無職の期間が長くなると、知らない内に体調を崩している可能性があります。
会社にいるときは受けていた健康診断も、無職になると自分から申し込まないと受けることはありません。
特にメンタルに関しては要注意です。
長引く不安からメンタルに不調をきたしていることもあるので、思い当たるなら心療内科などを受診しましょう。
仕事を探すにしても、体調を万全にしておくのが大事ですからね。
外に出る
無職であることに引け目を感じて、友人の誘いを断っていませんか?
無職だからといってバカにするような友達は、現実的にはほとんどいないでしょう。
女同志の会話は仕事探しのヒントになるかもしれません。
どのように見られるか気になるかもしれませんが、「自分は今は充電してるだけだから」と割り切って積極的に出かけましょう。
もし友達と予定が合わないなら、外に出て散歩するだけでも意外な情報が手に入ることもあります。
自分から社会と接することで、仕事探しのモチベーションを維持しましょう。
再就職する
最終的には、すべての問題を解決するのは「就職すること」です。
お金にしろ孤独感にしろ、悩みが起きる原因は「仕事をしてないから」に尽きます。
なので今すぐ就職するつもりはなくても、すぐに就職活動できるよう準備は整えておきましょう。
とりあえず転職サイトに登録するだけでも構いません。
転職サイトに登録しておけば企業からオファーが届くので、どんな企業があなたを欲してるかを知ることができます。
思わぬ優良企業からオファーが来るかもしれません。
登録は無料なので、チャンスを逃さないためにも先に登録しておくようにしましょう。
関連記事無職が登録すべき転職サイト9選!無職の上手な転職サイト活用術
まとめ
ここでは無職の女性が感じる不安の正体と、そこからの打開策についてお話しました。
誰でも仕事を辞めて無職になる可能性があります。
ですが、不安の正体を知ればポジティブに考えられるのではないでしょうか?
焦らず無職の時間を有効に使い、次の一歩を見つけ出してください。
納得できる仕事や未来が見つかるよう応援しています!