どうせ転職するなら「なるべく長く勤められる会社に入りたい!」と思いますよね?
あなたもこんな気持ちで転職活動をしているんじゃないでしょうか。
転職者の希望
「少ない残業でちゃんと休みを取りながら生活したい」
「再び転職活動するのは嫌だから、次の会社では定年まで働きたい」
「潰れることのない安定した会社に入りたい」
中には「好きな仕事なら長く続けられるんじゃないか?」と考える人もいるかもしれませんが、好きな仕事だからといって長く続くとは限りません。
憧れの職業に就いてもすぐに辞める人はいますし、逆に合わないと思っていたのに長く続けられる仕事もあります。
たとえば僕の場合、デザインがやりたくて入った会社は2年で辞めてしまったのに、新卒で入った畑違いの仕事は15年も続きました。
合わないと思っていた仕事でも、長く続けられることはあるんです。
僕の場合
- やりたい仕事 → 2年で辞めた
- 畑違いの仕事 → 15年続いた
だから転職するときには、「やりたい仕事か」と「長く勤められるか」は分けて考えた方がいいと思うんですよ。
もしあなたが安定を第一に考えるなら、仕事内容は何でもいいから長く勤められるかだけにこだわった選び方をするのもアリです。
長く続けられる仕事はどういうものか、そして長く勤められる会社を上手に見つける方法を紹介します。
長く続けられる会社の特徴
僕が15年勤めた会社は、とても給料の安い会社でした。支店長でもせいぜい年収400万ぐらいでしたからねw
そんな会社で15年も続けられたのは、比較的人間関係が良かったからだと思います。
なんていうか、周りに変な社員が多かったので、変わった人に寛大な文化があったんですね。
だから新卒でデタラメやってた僕でも受け入れてくれる空気がありました。
世間では「新卒の3人に1人は3年で辞める」と言われている中で、15年も続いたのは大したもんですよね!?
長く続けられる仕事の条件は人によって違います。
でも、おそらくこういう会社なら、嫌な仕事でもわりと長く続くんじゃないでしょうか。
長く勤められる会社の特徴
- 人間関係が円滑でしがらみが少ない
- 休日や残業の量が希望と合っている
- それなりの給料があり、将来の見通しが立つ
一番大事なのは人間関係です。2番目に休日や残業。3番目に給料です。
これはほとんど転職者の転職理由と重なります。つまり「転職をしたくない会社」こそが、長く勤められる会社と言えます。
転職理由と退職理由の本音ランキングBest10
- 1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
- 2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
- 3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
- 4位:給与が低かった(12%)
- 5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
もちろん優先順位は人によって違うでしょう。
ただ、「長く勤められるかどうか」に関して言えば、この順番が多くの人にも当てはまると思います。
好きな仕事でも給料や人間関係が悪ければ続かないですからね……。
長く仕事を続けるために重視した方がいいのは、「人間関係」「休日や残業」「給料」の3つと考えていいでしょう。
求人票での見分け方
では、長く勤められる会社かどうかは、どうやって判断すればいいのでしょうか?
長く勤められる会社かどうかは、求人票の平均勤続年数や平均年収から、ある程度見分けられます。
求人票に記載があるなら、まずここをチェックしてください。
平均勤続年数
平均勤続年数が長い会社は、待遇だけでなく人間関係も良好なケースが多いです。
平均勤続年数はだいたい19年あれば「長く勤めている人の多い会社」と言われています。
19年というと、半数の社員が新卒から定年まで勤めている計算になるからですね。
38年(新卒から定年までの年数)÷2=19年
ちなみに平均勤続年数の長い企業ランキングはこのようになっています。
- 池田泉州ホールディングス・・・31.9年
- リテールパートナーズ・・・31.7年
- トモニホールディングス・・・30.1年
- 銀座山形屋・・・29.2年
- 進学会ホールディングス・・・28.3年
- ファルコホールディングス・・・27.5年
- FCホールディングス・・・27.3年
- ジーエス・ユアサ コーポレーション・・・27.2年
- 日本軽金属ホールディングス・・・25.9年
- 第四北越フィナンシャルグループ・・・25.7年
30年超えってすごいですね! よほど働きやすい職場なんでしょうか。
ただし、平均勤続年数が短いからといって離職率が高いというわけではありません。
たとえばIT系企業は設立から間もない会社が多いので、入社2~3年の人たちしかおらず、勤続年数が短くなっているケースもあります。
平均勤続年数を見るときは、会社の設立年も併せて見るのが大事ですね。
平均年収
長く勤めるには、しっかりした収入を得られることが基本です。
求人票には「想定年収」や「給与モデル」が載ってたりしますが、これはあくまで会社が一方的に示した「想定」に過ぎません。
正確なデータは「就職四季報」に載っている平均年収を参考にしましょう。
なお、平均年収は単独で見るよりも、前に勤めていた会社や同業他社と比べてみた方が、高いのか低いのかがよく分かります。
転職後にあなたの年収がどう変わるかは、↓こちらの記事で解説しているので参考にしてください。
長く勤められる会社の見つけ方
ボーナスや有給などの待遇面は、会社を選ぶときの重要なポイントですよね。
しかし、待遇が良いか悪いかは入社してみないとなかなか分かりません。
転職者が知りたい疑問
「ボーナスは何ヶ月分出るのか?」
「有給休暇はきちんと消化できるのか?」
「残業時間はどれぐらいあるのか?」
こういうのって、求人票からは実態がつかみにくいんですよね。
でも、転職サイトにはきめ細やかな検索機能が備わっているので、上手に絞り込めば待遇の良い企業をピックアップできます。
たとえばリクナビNEXTなら、このように「年間休日120日以上」や「17時までに退社可」といった条件で企業を絞り込めます。
リクナビNEXTは求人サイトの中でも一番求人数が多いし、絞り込みもしやすいです。
すぐに転職活動しない人でも、登録しておけばあなたに興味を持った企業からスカウトが届きます。
思ってもみない優良企業からオファーが届いたりもするので、とりあえず無料登録しておくのがいいでしょう。
他にもdodaやマイナビ転職などには、優良企業を見つけられる検索機能が備わっています。
転職活動で登録しておきたい主要な転職サイトは↓こちらでまとめてあるので、参考にしてください。
関連記事無職が登録すべき転職サイト9選!無職の上手な転職サイト活用術
安定した会社を見つけるには、これまでとは違った視点で探すのがポイントです。「職種」や「スキル」から探すのが全てではありません。
むしろ「仕事内容は何でも構わない」というのなら、徹底的に待遇面にこだわってはいかがでしょうか。
長く勤めたいなら「長く勤められる」というポイントだけに絞って探すと、意外な優良企業が見つかると思いますよ。
優良企業を見つけるには網の目を広く張っておきましょう。