僕は昨年、個人事業主として開業しました。
サラリーマンではないので、確定申告は自分でしないといけません。
無職の時も自分で確定申告していましたが、やっぱり個人事業主の方が複雑にはなります。
個人事業主になるとやらなければいけないのが帳簿の記帳。これがやっかいなんですよ!
簿記なんてさっぱり勉強したことありませんからね。青色申告にしたものの、もう何から始めていいか分からない!
ところが便利なサービスがありました。税務署が無料でやっている記帳指導です。
セミナー形式で受講する記帳説明会というのもあります。
というわけで簿記の初心者の僕は、この記帳説明会を受けてきました。
独立して初めて確定申告する人は、この記帳指導が気になってる人もいるでしょう。
そこで、税務署の記帳指導とはどんなものか、体験談をレポートします。
税務署の記帳指導とは
記帳指導とは、帳簿のつけ方から決算・確定申告の手続きまで、税理士やパソコンの指導員が無料でアドバイスしてくれるありがたいサービスです。
3~5時間程度のセミナーを4回ほど受講して、そこで簿記の基礎から会計ソフトの使い方までみっちり教わります。
途中、税理士の先生と相談できる回もあるので、分からないことは無料で相談できます。
最終的には自分で青色申告決算書を作れるようになるのが目標。
僕も1年かけて4回全部受講したんですが、受けてみた感想は……
受けておいてよかったぁ!(≧▽≦)
講座としてちゃんと聞くからこそ理解できる内容でした。本を読むだけでは、チンプンカンプンのままだったでしょう。
おそらく受けていないと確定申告前に大慌てしてたのでは!?(笑)
青色申告の本はたくさん出ていますが、どこから始めていいか「手順」がイマイチ分からないんですよね……。
一応、青色申告の内容は頭では理解しているのですが、実際に「やってみなさい」と言われても、何から手を付ければいいか分からないのです。
記帳指導では、「まずこれを入力して、次にこれを入力して」と「手順」をしっかり教えてくれました。ほんと、受けておいてよかったです。
どんな人が受けているの?内容は?
記帳指導の参加者は年齢も性別もさまざま。
学生のような男の子がいたり、おじいちゃんがいたり、若くて綺麗なお姉さんがいたり。
自営業だからもっとおじさんばかりかと思ったら、いろんな人が参加していて驚きました。
この人たちみんな起業したんだから、すごいなぁ。
会計ソフトは弥生会計のやよいの青色申告の体験版を使って授業を行いました。
記帳指導の内容はこのようになっています。
回数 | 講義時間 | 内容 |
---|---|---|
第1回 | 5時間(講義) | 青色申告とは、経理の流れと仕分け入門、勘定科目登録、帳簿入力 |
第2回 | 2時間(講義)+3時間(記帳点検指導) | 減価償却と固定資産登録、各種帳票の印刷 |
第3回 | 3時間(講義) | 決算整理について(棚卸表、家事按分計算など)、経費処理、青色決算申告書の作成 |
第4回 | 3時間 | 申告書作成指導 |
第2回と第4回では税理士の先生が入力データを見て指導してくれます。
セミナーで聞いた通りに家で帳簿入力すれば、最後の講義終了時には確定申告書類ができあがります。あとはそれを持って税務署に提出するだけ。
テキストももらえるので、復習するときには重宝しますよ。
これらの「テキスト・セミナー・税理士との相談」が全て無料ですからね! 利用しない手はないでしょう。
おかげで僕も、初年度ながら無事に決算書を作ることができました。
作ってみると、意外に支払う税金が安かったです。青色申告特別控除の節税効果にビックリ。
↓こちらの記事で書いたように、青色申告はすごくお得ですね。
関連記事青色申告の手続きをしてきた!青色申告のメリットや始め方を解説
というか、払う税金が少ないのはまだまだ売上が少ないだけとも言えますが(笑)。
税理士さんには「クレジットカードの記帳はどうすればいいか」「電子マネーの支払いはどうすればいいか」といった細かな質問ができたのもよかったです。
税理士さんって怖う人かと思いきや、意外と優しく答えてくれましたよ。^^
記帳指導の申し込み方法
僕が受けた自治体では、記帳指導の申込書は開業初年度に税務署から自宅に送られてきました。
時期は7月~12月で3回行い、1~3月で決算の指導が行われます。
最寄りの税務署へ問い合わせれば、日程や申し込み方法を教えてくれます。
この記帳指導を受けたおかげで、会計ソフトも自分で扱えるようになりました。
記帳指導での会計ソフトはやよいの青色申告を使いましたが、個人事業主はfreee(フリー)を使ってる人も多いです。
この2つの会計ソフトは定番なので、早めにどちらか入れておいた方がいいですよ。
普段から入力しとかないと、いざ確定申告のときに慌てますから。
どちらも無料期間があるので、体験版を試してどちらかを選択するのがいいと思います。
とっかかりの難しい青色申告ですが、やってみると意外と自分でできちゃいます。
なんでも自分でやりたい派の僕にとっては、この記帳指導は非常に役立ちましたね。
今年開業した人には税務署から案内が来ると思うので、ぜひ受けてみてください。