税金や社会保険料はサラリーマンなら給与から天引きされていますが、会社を辞めると自分で支払うことになります。
たとえば住民税・国民年金・国民健康保険料など。
自営業・無職・年金生活の人なんかは、届いた納付書でコンビニで納めてる人が多いでしょう。
でも毎回コンビニで現金払いをしていると、「カードやスマホ決済でポイントをつけられないのかな?」と考えますよね。
基本的に、コンビニで納付書を使った支払いにはクレジットカードやスマホ決済は使えません。
しかし、支払い方を工夫することで税金や公共料金の支払いにもポイントをつけられるんです。
ただ、クレカやスマホ決済にはポイントがつくものとつかないものがあるので、仕組みをちゃんと理解しておく必要があります。
そこで、税金・公共料金のお得な支払い方を分かりやすくまとめました。
税金や公共料金は何で支払えばポイントがつくのかを解説します。
これさえ見ておけば、どのクレジットカード・QR決済を使えば得かが分かりますので、ぜひ参考にしてください!
↓今回の内容は動画でも解説しています。
目次
税金の支払いでポイントをもらう3つの方法
税金や社会保険料を支払ってポイントをもらう方法は次の3つになります。
税金納付でポイントをもらう方法
- クレジットカード納付
- QR決済(スマホ決済)
- 店頭払い(電子マネー利用)
ただし、QR決済や電子マネーの支払い自体にポイントが付くわけではなく、クレカでチャージする金額にポイントが付くという形になります。
よって、どの方法を取るにせよクレジットカードは必須になります。
それでは、それぞれの方法を詳しく見てみましょう。
クレジットカード納付
住民税・国民年金・国民健康保険料は、それぞれ専用のサイト(または事前申し込み)でクレジットカード納付ができます。
継続的な支払いなら、クレジットカードを入力しておけば自動的に引き落とされていきます。
クレジットカード納付すれば、基本的にはカードの還元率分のポイントがもらえます。
税金納付による還元率はカードによって違いますが、おおむね0.1~0.5%です。
一部のカードでは税金の納付ではポイントがつかなかったり、通常の買い物より還元率が下がることがあります。
また、クレジットカード納付では1%程度の手数料を取られることが一般的です。
たとえば地方税お支払いサイトを使った支払い(住民税・自動車税・固定資産税など)では、納付金額に応じて下記のシステム利用料がかかります。
納付額 | システム利用料(税込) |
---|---|
1円~10,000円 | 40円 |
10,001円~20,000円 | 123円 |
20,001円~30,000円 | 205円 |
30,001円~40,000円 | 288円 |
40,001円~50,000円 | 370円 |
50,001円~60,000円 | 453円 |
以降、10,000円ごとに税込82~83円を加算 |
100ptもらえるけど、手数料を100円取られる感じ。
よって、ポイント還元は手数料で相殺されてしまうケースがほとんどです。
この手数料により、クレジットカード納付はお得とは言えない仕組みになっています。
ゴールドカードなど還元率の高いカードを持っていない限りは、クレジットカード納付の利用価値はあまりないでしょう。
ただ、国民年金についてはクレジットカードで納付しても手数料はかかりません。
事前申し込みが必要なので手間はかかりますが、国民年金保険料だけはクレジットカード納付を検討してもいいと思います。
QR決済(スマホ決済)
PayPayなどのQR決済(スマホ決済)でも、税金や社会保険料を支払うことができます。
やり方は決済アプリを開いて納付書のQRコードを読み取るだけです。
地方税には「eL-QR」という「地方税統一QRコード」がありますので、これを決済アプリのカメラで読み取ります。
ただし、QR決済自体にポイントはつきません。
ポイントがつくのはQR決済アプリにクレジットカードでチャージしたときです。
納付額をクレジットカードからチャージすることで、クレジットカード側でポイントがつきます。
また、チャージでポイントをつけられるクレジットカード・QR決済は限られています。
たとえばPayPayはクレカからのチャージではポイントがつきませんし、d払いはそもそもクレジットカードからのチャージに対応していません。
ポイントをつけられるQR決済は、楽天ペイかau Payの2つです。
楽天ペイとau PAYなら以下のクレジットカードからのチャージでポイントが貯まります。
決済アプリ | 対象クレカ | ポイント還元率 |
---|---|---|
楽天ペイ | 楽天カード | 0.5% |
au PAY | au PAYゴールドカード | 1% |
このうちau PAYゴールドカードは年会費がかかるので、年会費無料の楽天カードの方が現実的な選択肢でしょう。
しかも楽天カードには、この0.5%の還元率を1.5%に上げる裏技も存在します。
後ほど説明しますが、結論としてはこの楽天カードと楽天ペイを使った支払い方法が、最も得する税金の支払い方になります。
店頭払い(電子マネー利用)
コンビニ店頭で振込用紙を使って納付する場合、基本的に使えるのは現金のみです。
クレジットカードやスマホ決済は使えません。
ただ、一部のコンビニでは電子マネーでの支払いができるので、これを使えば税金の支払いでポイントを貯められます。
この場合、貯まるのは電子マネーのポイントではありません。
クレジットカードから電子マネーへチャージすることで、クレジットカード側のポイントが貯まります。
つまり、QR決済と同じ仕組みですね。
コンビニでの税金支払いができる電子マネーは、nanacoとWAONです。
nanacoはセブンイレブン、WAONはミニストップでのみ税金の支払いができます。
ただし、nanacoもWAONもチャージでポイントが貯まるクレジットカードは限られているので注意してください。
電子マネー | 支払いできるコンビニ | 対象クレカ | ポイント還元率 |
---|---|---|---|
nanaco | セブンイレブン | セブンカード・プラス | 0.5% |
WAON | ミニストップ | イオンカードセレクト、JALカード、JMB WAONカード | 0.5% |
また、WAONは振込用紙によっては支払いができない税金・公共料金もあります。
これらを考慮すると、この電子マネーを使った方法は制約が多くてちょっと使いにくいかもしれませんね。
楽天ペイを使った得する税金の支払い方
税金の納付でポイントを得る3つの方法をお話しましたが、この中で一番お得度が高いのは楽天ペイを使ったQR決済で支払う方法です。
楽天ペイ自体には還元はありませんが、楽天カードから楽天キャッシュにチャージすることでクレカ側のポイントをつけることができます。
(楽天キャッシュとは、楽天ペイなどで支払えるオンライン上の電子マネーのことです)
楽天カードから楽天キャッシュへのチャージの還元率は0.5%。
0.5%なら他の決済手段と同じですが、楽天ペイにはこれを1.5%まで上げる方法があります。
楽天市場で楽天カードを月2万円以上利用すると還元率が1%アップし、1.5%還元になるのです。
楽天カードが毎月やっている「街でのカード利用が2倍」のキャンペーンにエントリーすれば、楽天ペイのチャージにもポイントが+1%上乗せされます(上限500ptまで)。
2万円の買い物というとハードルが高いかもしれませんが、これには「楽天ふるさと納税」も入ります。
なので税金の支払いがある月はふるさと納税で2万円以上を納め、倍率を高めておくといいでしょう。
支払える税金・公共料金の種類
楽天ペイで支払える税金・公共料金は以下の通りです(2023年9月現在)。
税金 | 地方税(住民税・自動車税・固定資産税・都市計画税・不動産取得税など) |
---|---|
社会保険料 | 国民健康保険料、国民年金保険料 |
公共料金 | 電気料金、ガス料金、水道料金、NHK受信料 |
税金の支払いは利用できる自治体とできない自治体がありますが、徐々に対象自治体は増えています。
地方税は統一QRコードの「eL-QR」ができ、多くの税目が対象になりました。
公共料金も東京電力や大阪ガスといった大手の電力・ガス会社で利用できます。
一部の電力・ガス会社では利用できないところもありますが、徐々に拡大予定です。
QRコードで税金を納める手順
では実際に、楽天ペイを使って税金や公共料金を納付する手順を紹介します。
楽天ペイには請求書払いの機能があるので、こちらをタップします。
「請求書のコードを読み取る」をタップし、カメラでQRコード(またはバーコード)を読み取ります。
お支払い金額を入力し、「確認画面へ進む」をタップします。このとき楽天ポイントも支払いに充当できます。
確認してOKなら「スライドでお支払い」を実行します。
これで支払いが完了です。領収書は出ませんが、きちんと支払われているので安心してください。
支払いをする際は、事前に楽天カードからチャージしておくのを忘れないようにしましょう。
楽天ペイでは、楽天カードからのチャージで通常の買い物も1.5%の還元が受けられます。
PayPayなどの0.5%還元と比べ、QR決済の中では非常に高い還元率となっています。
日常でもお得な決済方法なので、まずは楽天カードを作成して楽天ペイと紐づけをしておきましょう。
税金の支払いはQR決済がおすすめ
このように、税金や公共料金の支払いはQR決済を使うのがお得です。
なかでも楽天ペイはポイント還元率を1.5%に上げれるので、お得度が高いです。
ただしQR決済の支払い自体にはポイントがつかないので、クレジットカードから残高チャージしてクレカ側にポイントをつけましょう。
楽天ペイなら楽天カードを作って、チャージ元に指定しておけばOKです。
税金の支払いは多くのポイントを獲得するチャンスです。
ひと手間加えるだけで大量ポイントがゲットできますので、うまく活用してくださいね!