塾の講習などで「苦手克服!」というキャッチフレーズをよく目にしますよね。
苦手なことを乗り越えようとする意気込みは素晴らしいと思います。
が・・・
僕は40年生きてきて苦手を克服した経験がほとんどないんです。
苦手なものは苦手なまま大人になりましたw
仕事にしても苦手なものは続かずに、結局自分の得意なものに落ち着きました。
苦手意識が強い人もいるでしょう。苦手がコンプレックスになっている人もいるはず。
でも僕は、苦手なことってもうほっといたらいいんじゃないかと思うんです。
苦手を克服するより得意を伸ばす方がいい、という話をします。
苦手克服しようとして病気になった少年時代
僕は小さいころ身体が弱くて、病気ばかりしていました。
月イチで熱を出して学校を休んでたので、親も気が気じゃなかったんでょうね。体力をつけさせるために、僕をスイミングスクールに通わせたんです。
このスイミングスクールが、僕は嫌で嫌でたまりませんでした。
運動が苦手で、体育はいつも「2」だったんですよ。水泳なんて上手くなるはずありません。
やがてスイミングスクールのある日曜日になると、熱を出すようになってしまいました。月イチで熱を出してたのが、週イチで熱を出すようになってしまったんです。
僕は水泳はやめることになり、次に少年野球チームに入らされました。
父親が野球好きだったこともあり、楽しく体力をつけられると思ったんでしょう。
でも、この少年野球も僕は嫌で嫌で、また熱を出すようになったんです。
そもそも運動ができない子だから、少年野球ではまざまざと自分ができないことを見せつけられます。
ボールが怖くてキャッチできないから、いつもチームのお荷物。まさにのび太くん状態w
実力順の背番号が、いつも僕を「おまえはビリだ」とあざけっているようでした。
しかも監督の叱責が嫌でたまりませんでした。監督の「言うとおりにする」というのが耐えられなかったんです。
子供ながらに「なんでただの近所のおっさんの言うことを聞かないといけないのか?」と思っていたのを覚えています。
チームプレイというのが大嫌いでした。結局残ったのは、野球への嫌悪感だけでした。
親が好きなものを子供が嫌うというのはよくある話ですが、いまだに僕は野球を観るのもするのも好きではありません。
そんな僕が好きだったのは、マンガを書くことでした。
小学校のころから、裏の白いチラシを見つけては絵を描いていました。
中学・高校のときは友達と集まって同人誌みたいなものも作ってました。
高校時代はGペンやスクリーントーンを使ってかなり本格的なものを描いていたこともあります。(サンデーというHNは、このころのペンネームをもじっています)
で、この経験が今の仕事に強烈に結びついているんですよね。
僕は最初の会社では接客の仕事をしていましたが、部署移動してからは広告デザインの仕事をするようになりました。
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デザインの仕事は漫画を作るのとよく似ています。
何もないところからアイデアをひねり出し、一人でちまちまと細かい作業を繰り返していく。ものすご~く地味な作業です。
でも、ゼロから自分が作ったものが形になるのは、大きな喜びです。言われた通りにするよりも、独創的なアイデアを盛り込んだ方が評価されます。
今やっているアフィリエイトだって、何もないところからサイトをコツコツ作っていくのは同じです。人と違うものを作った方がうまくいく、というのも似ていますしね。
どちらも、少年時代にチラシの裏にちまちまとマンガを描いていた経験が元になっているんです。
やっぱり僕は、ゼロから新しいものを一人でコツコツ作るのに向いているみたいです。
逆に、野球のようなチームプレイは大の苦手。言われた通りに動くのも苦手。
結局、苦手だった野球やスイミングは僕に弊害をもたらしたままで、得意だったマンガやデザインは僕に実益をもたらしてくれました。
苦手は克服しなくてもいい
あなたは「苦手なことを克服しなくちゃ」と自分を追い込んでいませんか?
「人間関係をうまくできるようにならなくちゃ」
「コミュニケーション能力をつけなくちゃ」
「間違えないように作業しなくちゃ」
でも、追い込む必要はないと思います。
僕が最後に退職した会社は、苦手なことのオンパレードでした。
作業はいつも二人組のチームプレイ。自分のアイデアを入れるよりも、言われた通りにしないと怒られる環境でした。
なので毎日が苦痛になり、結局適応障害になって辞めてしまいました。
熱を出していた子供のころと何も変わっていませんねw
それでも、得意なことが元になっている今の仕事では、独立してそれなりの成功を収めています。
だから、仕事でもなんでも得意なことだけやればいいと思うんです。
苦手なことは克服しようとせず、環境を変えてしまえばいい。
得意なことが活かせる環境はきっとあるはずです。
得意なことで自信をつければ、苦手なことのコンプレックスって覆い隠せたりします。
僕はもし自分に子供ができたときは、苦手なことは無理強いさせず、得意なことだけ伸ばしてやりたいなぁと思ったりするのです。