僕は以前の転職活動で人材紹介会社を使っていました。いわゆる「転職エージェント」というやつです。
主にリクルートエージェント、doda、パソナキャリアの3社を使い、最終的にはパソナキャリアから内定が出た会社に就職しました。
転職エージェントは非公開求人を紹介してくれたり、面接の日程調整をしてくれたりするので、使った方が有利に転職活動を進められます。
ただ、転職エージェントは人によって登録を断られるケースがあるんですね。
僕の場合、マイナビエージェントとJACリクルートメントには登録を断られました。中小の人材紹介会社では、登録したのに無視されることもありました。
登録拒否されると落ち込みますよね。「あなたのスペックでは紹介する会社はないよ!」と宣告されたようで……。
でも、転職エージェントに断られるのには理由があります。さらに、登録拒否されないよう対策を立てることもできます。
登録を断られるのはどんなときか? どの転職エージェントなら登録しやすいのか?
転職エージェントに登録しやすくなるノウハウを教えます。
目次
転職エージェントに登録を断られる理由
転職エージェント・人材紹介会社は、登録を断られることがあります。
たとえば僕がマイナビエージェントに登録したときは、こんな内容の返信メールが返ってきました。
現在ご紹介できる求人が非常に少なくなっております。
現在〇〇様にご紹介できる求人はこちらの1件になります。
こちらの求人に応募されるのであれば面談をいたしますが、応募されないのであれば他に紹介できる求人がないので、面談をお断りしております。
そして紹介された求人はというと、ちょっとブラックな臭いのする会社だったのです。
「一生懸命レジュメを入力したのに、これかよっ!」って思いましたね(笑)。
他にも、面談しただけで求人を紹介しない転職エージェントもありました。見捨てられてしまったのか、完全に放置プレイです。
特に中小の転職エージェントはそういう傾向が強かったです。
ただ、転職エージェントは就職が決定した企業からのマージンで成り立っています。
なので、就職が決まらない人は引き受けたくないのが本音です。
年齢とキャリアのバランスを見て、このような人は断られる可能性が高いでしょう。
- 転職回数が多い
- アルバイト期間が長く、職歴が短い
- 年齢に見合ったスキルがない
- 年齢が高すぎる
また、転職エージェントによっては得意な分野と不得意な分野があります。
たとえば接客希望の人がIT系のエージェントに登録しても、紹介できる案件がなくて当然ですよね。
転職エージェントの大手5社に絞っても、下の記事のようにそれぞれ特色があります。
関連記事【どこがおすすめ?】転職エージェント・人材紹介大手5社の比較まとめ
つまり、年齢・職種・地域から「うちで紹介できる案件はないな」と判断されているケースもあるんです。
特にマイナビエージェント・JACリクルートメント・リクルートエージェントには次のような不得意分野があるので、それが断られる理由かもしれません。
マイナビエージェントに断られる理由
マイナビエージェントは若年層向けの求人が多い転職エージェントです。利用者は20代・30代が中心になります。
そのため、40代だと断られる可能性が非常に高いです。30代後半でも紹介できる案件がないと判断されれば、面談してくれないことがあります。
また、拠点が東京・大阪・名古屋・福岡・札幌にしかないため、地方在住者は断られるケースも多いです。
JACリクルートメントに断られる理由
JACリクルートメントはミドルクラス・ハイクラスを対象にした転職エージェントです。
ターゲットは主に年収600万円以上で役職に就いている30代・40代のキャリア層。
そのため、20代の若手や何のキャリアもない人は、登録を断られる可能性が高いです。
ある程度誇れるキャリアがないと、登録は難しいと言えるでしょう。
リクルートエージェントに断られる理由
リクルートエージェントは求人の幅が広いので、上記の2社より登録を断られるケースは少な目です。
しかし、これまで働いたことがなかったり、正社員経験のない人はさすがに断られることがあります。
また、リクルートでは正社員経験のないニート・フリーターに向けて就職Shopという専用の転職エージェントを運営しています。
リクルートエージェントと就職Shopで対象者の住み分けができているため、20代前半の若年層は断られやすくなります。
登録拒否されずに登録するには
転職エージェントに登録拒否されないためには、登録のしかたを工夫しましょう。
「自分は年齢も高いし、スキルもない。紹介してもらえる企業はないんじゃないか?」という人でも、1つのポイントを強調するだけでグンと登録されやすくなるんですよ。
転職エージェント・人材紹介会社の登録のコツ、それはマネジメント経験です。
マネジメント経験、つまり「部下を指導した経験」ですね。
「いやいやいや、マネジメント経験なんてないよ!」って思われるかもしれません。
でも、大きな経験じゃなくて大丈夫です。小さな経験でかまいません。
職場に後輩はいませんか? 後輩にちょっと教えるだけでも、立派なマネジメントです。
バイトに教えるのだってマネジメントです。僕も部下はほとんどバイトでしたが、「マネジメントしてました!」と大々的にアピールしました。
マネジメントというと課長や部長が部下をたばねるイメージですが、そんな大したことじゃなくても大丈夫です。
誰かに仕事を教えた経験があればOK。あとは話を膨らませるだけです。
特に35歳を過ぎると、マネジメント経験の有無が見られます。
逆に経験があれば、35歳以上でも転職は可能です。僕も37歳で転職しましたし。
登録時に「マネジメント経験」の項目があれば、なるべくチェックを入れておきましょう。
マネジメント経験さえあれば、多くの転職エージェントで登録がしやすくなるはずです。
登録を断られにくい転職エージェント
転職エージェントの中には、登録を断られにくい転職エージェントがあります。
ここでは、そんなにキャリアがなくても登録しやすい転職エージェントを紹介します。
就職カレッジ
就職カレッジは大学卒業後に就職しなかったり、早期退職してしまった既卒・第二新卒専門の就職支援サービスです。
そのため、他の転職エージェントで断られるようなキャリアの少ない人でも利用が可能。
しかも対象が35歳までなので、フリーター・契約社員・派遣社員といった30代非正規でも登録できます。
「書類選考なし」で紹介してもらえる企業には、外食やアミューズメント業界といったブラックな業界は含まれていません。
「ここなら未経験でも長く働けそうだ」と確信できる企業だけを紹介してくれるので、利用者の入社後の定着率は92.1%にも上ります。
現在は全ての就職サポートをオンライン化しているため、家にいながら就職活動もできます。
スキルや経験がない人なら、まず一番に登録しておきたい転職エージェントです。
doda
dodaは大手人材紹介会社の中でも、比較的登録しやすい転職エージェントです。
転職サイトと転職エージェントが1つのサイトになっているため、1度の登録で両方のサービスを使えるのがメリット。
そのため、登録のハードルも他社より低くなっています。
僕の経験上、dodaのキャリアアドバイザーはすごく親切でした。模擬面接をしてくれたり職務経歴書を添削してくれたり、とても丁寧に対応してくれました。
求人数は最大手のリクルートエージェントには劣りますが、業界2番手なので十分満足できるレベルです。
あまりキャリアに自信がない人でも使いやすい転職エージェントだと思います。
パソナキャリア
パソナキャリアも大手の中では断られにくい転職エージェントです。
特別なスキルがなくても専門的にコツコツ仕事をしてきた人なら受け入れられやすい雰囲気があります。
パソナキャリアは派遣会社のパソナが母体になっているため、女性が就きやすい求人が多いのも特徴。
リクルートエージェントなどが「キャリアアップしてバリバリ働く人材」を求めているのに対し、パソナキャリアは「裏方で地道に仕事をこなす人材」を求めているイメージです。
なので、「大きなプロジェクトを立ち上げました!」という経歴がなくても、日々ちゃんと働いている人なら登録しやすいでしょう。
僕も利用していましたが、財団法人や協同組合といった他社が扱っていない求人も持っているので、穴場的な転職エージェントだと思います。
全て断られたときはどうするか
全ての転職エージェントに断られてしまったときは、転職サイトかハローワークを利用することになります。
とりあえずは転職サイトに片っ端から登録していきましょう。
関連記事無職が登録すべき転職サイト9選!無職の上手な転職サイト活用術
ただ、29歳以下であれば既卒・第二新卒向けのエージェントも選択肢に入れましょう。
既卒・第二新卒向けのエージェントなら、社会人経験のないニート・フリーター・無職でも登録することができます。
最近は人手不足の影響で、こういった既卒・第二新卒向けのエージェントが増えています。
これまで転職エージェントを利用できなかった人でも登録できるので、社会人としてやっていけるか不安な人に向いています。
下記の記事でおすすめの既卒・第二新卒向けエージェントを紹介してるので、参考にしてください。
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有料にはなりますが、転職エージェントよりも手厚いサポートを受けられますよ。
↓こちらの記事で紹介してるので、どこの転職エージェントにも断られるという人は検討してみてください。
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転職エージェント・人材紹介会社を利用すれば、転職活動はとても進めやすくなります。
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