2大ポイントカードと言えばTポイントとPonta。
さまざまな店舗で使える便利な「共通ポイント」として、「日本人の2人に1人が持っているカード」とも言われています。
最近は楽天ポイントとdポイントに押され気味ですが、それでもなお「TカードとPontaカードは常に財布に入れて持ち歩いている」という人は多いでしょう。
とはいえ、TポイントもPontaもいろんな店で使えるので、「どっちをメインで使うか」って結構悩みますよね。
「よく行く店で使える方をメインにすればいいじゃん!」と思われるかもしれませんが、TポイントとPontaでは還元率や貯まりやすさに微妙な差があります。
たとえば、ローソンとファミリーマートでは同じ商品を買ってもポイントの貯まり方に2倍の差があるんです。
TポイントとPontaのどちらをメインにした方がいいかは、このような要素で変わります。
ポイント
- 日常的に使う店舗はどこか?
- 日常的に使う店舗のポイント還元率は高いか?
- 高額品をどこで購入しているか?
- ソフトバンクやリクルート系のサービスを使っているか?
- クレジットカードをうまく活用できているか?
あなたがどんな使い方をしているかで、どちらのカードが得するかが変わってきます。
TポイントとPontaでどっちをメインに使うのがいいのか、ポイント還元率・貯まりやすさ・提携企業数・利便性などを調べてみました。
目次
提携企業数と利便性を比較
まずはどちらのカードが使いやすいか、利便性を比較してみましょう。
TポイントとPontaの会員数・提携企業数・利用可能店舗数を比べてみました。
Tポイント | Ponta | |
---|---|---|
サービス開始日 | 2003年10月 | 2010年3月 |
会員数 | ※約7,072万人(2020年11月現在) | 約9,300万人(2020年3月現在) |
提携企業数 | 5,690社(2020年11月現在) | 128社(2020年3月現在) |
利用可能店舗数 | 174万店舗(2020年11月現在) | 22万店舗(2020年3月現在) |
※1年以内に使用したユニークユーザー数
2020年の実績を見ると、会員数が多いのはPontaです。
ただし、Tポイントは1年以内にサービスを利用した人で算出しているので、単純に両者を比較はできません。
それよりも気にしておくのは提携企業数と利用可能舗数です。
提携しているサービスや店舗の数では、Tポイントの方が勝っています。
さすが世に共通ポイントを広めた功労者だけあって、使える店の数は圧倒的にTポイントの方が多いんですね。
なので、利便性や使い勝手はTポイントの方が勝っていると言えます。
しかし、ポイントの還元率で考えてみると、また違う結果が見えてくるのです。
ポイント還元率で比較
TポイントとPontaを今度はポイント還元率で比較してみました。
日常的に使う店から高額な店まで、どちらのポイントが使えて還元率はいくらなのかを見てみましょう。
コンビニ・飲食店・レンタルビデオ店の還元率
日常的によく行くコンビニ・飲食店・レンタルビデオ店が、どちらのポイントと提携しているのかを一覧にしました。
Tポイント | Ponta | |
---|---|---|
コンビニ |
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レンタルビデオ店 |
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飲食店 |
|
|
一覧を見ると、飲食店ではTポイントの方が提携先が多くて使い勝手がよいのが分かります。
Tポイントは古くから展開しているだけあって、主要な飲食店をがっちり押さえているんですね。
しかし、Tポイントの方がポイントが貯まりやすいかというと、一概にそうとは言い切れません。
注目してほしいのはポイント還元率のところです。
TポイントもPontaも、ポイントの付与は「100円~200円につき1pt」となっています。
つまり、店舗によって「100円につき1pt」なのか、「200円につき1pt」なのかが異なるんですね。
当然「200円につき1pt」より「100円につき1pt」の方が早くポイントは貯まります。
単純にポイント還元率では2倍の差ができますからね。
で、PontaはTポイントより「100円につき1pt」の店が多いのです。
たとえばコンビニでは、ファミマが「200円につき1pt」なのに対して、ローソンは「200円につき2pt」です。
「ポイントカードはコンビニだけで使う」という人は、ファミマでTカードを使うより、ローソンでPontaを使った方が早くポイントが貯まるわけです。
ガソリンスタンドの還元率
コンビニと同じように、ガソリンスタンドでもTカードとPontaではポイント還元率が違います。
Tポイント | Ponta | |
---|---|---|
ガソリンスタンド | ENEOS(200円につき1pt) | 昭和シェル石油(1Lにつき1pt) |
ENEOSが「200円につき1pt」なのに対して、昭和シェル石油は「1Lにつき1pt」です。
レギュラーガソリンが1リットル120円だとしたら、昭和シェルでPontaを使った方がお得になるわけですね。
- ENEOS(200円につき1pt)⇒ 18pt
- 昭和シェル石油(1Lにつき1pt)⇒ 30pt
百貨店・家電量販店などの還元率
今度は百貨店・家電量販店・紳士服・スポーツ用品といった高額品を扱う分野で、TポイントとPontaの提携先と還元率を見ていきましょう。
高額商品を購入すればポイントは一気に貯まるので、ここでどちらを使うかは重要です。
この高額商品の分野でも、TポイントとPontaでは還元率に差があります。
Tポイント | Ponta | |
---|---|---|
百貨店 | なし | 高島屋(100円で1pt) |
家電量販店 | エディオン(200円で1pt) | コジマ(200円で1pt) |
紳士服 | 洋服の青山(200円で1pt) | AOKI(200円で1pt) |
スポーツ用品 | なし | ヒマラヤ(100円で1pt) |
ここでも「100円につき1pt」の店に注目してみてください。
百貨店やスポーツ用品店では、Pontaの方がたくさんポイントが付与されるのが分かりますよね!?
たとえば同じ値段のスキー用品を買うなら、他のスポーツ用品店よりもヒマラヤでPontaを付けた方が得になるわけです。
高額商品はポイントもたくさん付くので、店選びを考えて買い物するのがいいですよ。
ネットショッピングの還元率
リアル店舗の還元率ではPontaに負けているTポイントですが、ネットショッピングではPontaよりTポイントの方が上手です。
というのも、TポイントはYahooのサービスと相性がいいからです。
特にYahooプレミアム会員になっておけば、いろんな場面でTポイントが貯められます。
たとえばYahooショッピングならポイントが3%付与されるし(PayPayボーナスライト含む)、プレミアム会員向けのキャンペーンも頻繁にやっています。
Tポイントを集めるならYahooプレミアムに登録しておくのは必須。
ショッピングやネット予約をYahooに集中させれば、どんどんTポイントが貯まりますよ。
ネットでの買い物といえば、旅行もポイントを貯める絶好のチャンスです。
旅行予約ではPontaと提携しているじゃらんよりも、Tポイントと提携しているYahooトラベルの方が還元率が高いです。
Tポイント | Ponta | |
---|---|---|
旅行予約 | Yahooトラベル (プレミアム登録で5%) |
じゃらんnet(1~2%) |
Yahooトラベルなら、Yahooプレミアムに登録してヤフープランの宿に泊まれば、5%という高還元率でポイントが付与されます(PayPayボーナスライト含む)。
Yahooプレミアムと合わせるとかなり旅行代金が安くなるので、Yahooトラベルでの予約はおすすめです。
TポイントかPontaかを選ぶ重要なポイント
TポイントかPonta、どちらをメインで使うかには、もうひとつ重要な点があります。
それは「ソフトバンクの携帯を使っているか」「リクルート系サービスを使っているか」という点です。
というのも、ソフトバンクはTポイント、リクルートはPonta・dポイントと提携しています。
なので、どちらかのサービスを頻繁に使っているのなら、そのカードをメインで使った方がお得なんです。
ソフトバンク携帯を使っているならTポイント
ソフトバンクの携帯を使っているなら、利用金額1000円につき5ptのTポイントが付与されます。
携帯料金は毎月支払うものなので、ここでポイントを集められるのは大きいですよね。
ポイントを貯めるには、ソフトバンクとTカードを連携させておく必要があります。
ソフトバンクとTカードの連携方法は、下記を見てください。
ソフトバンクではTポイントがもらえるキャンペーンを頻繁に行っているので、ソフトバンクを使っているならTポイントをメインに貯めた方がいいでしょう。
リクルート系サービスならPonta
「ホットペッパー」などリクルート系サービスを使っているなら、Pontaやdポイントをメインにした方がポイントが貯まりやすいです。
中でもホットペッパービューティーは、他のサービスよりも貯まりやすいと思います。
通常、ポイント付与は「100円につき1pt」「200円につき1pt」という単位ですが、ホットペッパービューティーは「利用代金の2%」という単位で付与されます。
還元率が高い上に端数にもポイントが付くので、他社よりもたくさんポイントが付くんですね。
- 「200円につき1pt」→ 5800÷200=29pt
- 「100円につき1pt」→ 5900÷100=59pt
- 「利用代金の2%」→ 5980×0.02=119pt【他社の倍以上!】
美容室やエステ・ネイルサロンをよく使うなら、ホットペッパービューティーから予約しましょう。結構大きな額のポイントがもらえますよ。
「じゃらんnet」もポイント(Pontaかdポイント)が貯まるので、旅行予約で一気にポイントがつきます。
リクルート系サービスはどれも還元率が高いので、リクルート系サービスを使っているならPontaをメインに貯めた方がいいでしょう。
ポイントを貯めるのにおすすめのクレジットカード
TポイントやPontaを貯めるなら、ぜひ作っておきたいのがポイント機能のあるクレジットカードです。
通常のTカードやPontaカードでは提携店でしかポイントが付きません。
しかし、ポイント機能のあるクレジットカードなら、提携店以外の買い物でもポイントを付けることができます。
いつでもクレジットカード払いを徹底すれば、いろんなところでポイントが貯められるんですね。
さらに、TポイントやPontaの提携先でカード払いをすれば、クレジットカードと提携先のポイントが両方貯まるポイントの二重取りも可能です。
自分がよく使うサービスのクレジットカードを作っておけば、効率よくポイントが貯めれてお得ですよ。
TポイントとPontaを貯めるのにおすすめのクレジットカードを紹介します。
Tポイントを貯めるならヤフーカード
Tポイントを貯めやすいクレジットカードといえば、ヤフーカードです。
提携先でポイントの二重取りができるだけでなく、Yahooショッピングでは3倍のポイントが付きます(PayPayボーナスライト含む)。
ヤフオクで使えば出品時の本人確認が不要になったりと、Yahooのサービスと何かと相性がいいのも特徴。
ネットでよく買い物する人なら、生活のあらゆる場面でポイントが貯めれますよ。
年会費無料なので、Tポイントを貯めたいならぜひ作っておきたい一枚です。
Pontaを貯めるならリクルートカード
Pontaを貯めるなら、リクルートカードがおすすめです。
リクルートカードなら、どこの買い物で使っても還元率は1.2%!
一般的なクレジットカードが1%なのと比べると、1.2倍の速さでポイントが貯まる高還元率カードなのです。
貯まるのはPontaではなくリクルートポイントですが、リクルートポイントは1pt=1円でPontaかdポイントに交換できるので、「ポイントを貯める用」として持っておくといいでしょう。
じゃらんやホットペッパーで使えば3.2%の高額ポイントがつくので、飲み会や旅行の幹事をすれば一気に貯められます。
もちろん年会費は無料。リクルート系サービスを使うなら、ぜひ持っておきたい1枚です。
【結論】TポイントとPontaのどっちを使えばいいか?
TポイントとPontaを比較してきましたが、いかがだったでしょうか。
2つのカードの特徴を一言で言うと、こうです。
ポイント
提携先が多くて利便性がいいのはTポイント、還元率が高くてポイントが貯まりやすいのはPonta。
どっちか1つを選ぶとしたら、「利便性をとるか、還元率をとるか」で考えるといいでしょう。
できれば2枚とも所持して、場面に応じて使い分けるのがポイントを貯めるコツです。
ポイントの上手な貯め方
- コンビニはローソンでPontaを優先的に使う
- 外食が多い人はTカードをいつも持っておく
- ホットペッパーやリクルート系サービスを使うならPontaを持つ
- Yahooやソフトバンク携帯を使っている人はTカードを持つ
こんな感じで使い分けるといいと思います。さらに楽天ポイントとdポイントも使えば、多くの買い物でポイントを貯めれるでしょう。
わずかなポイントでも、1年を通して貯めると結構大きな額になります。ぜひうまく活用してくださいね。