仕事をしていなくても生活するにはお金がかかります。
日に日に減っていく貯金を眺めていると、どんどん暗い気持ちになりますよね。
そんなときに少しでも収入があれば心にも余裕が生まれるもの。
クラウドソーシングを使えば、無職でも手っ取り早く収入を得られます。
中でもライティング業務は副業やお小遣い稼ぎで手がけている人も多く、さほどスキルがない人でも簡単に仕事ができます。
とはいえ「クラウドソーシングは稼げない」という意見もあります。
「素人がクラウドソーシングでライターをやったところで、本当に稼げるんだろうか?」と疑問に思ってる人もいるでしょう。
そこで、無職・ニートがクラウドソーシングで稼ぐ方法についてお話します。
僕はアフィリエイターとして発注側でクラウドソーシングをよく利用しているので、発注側から見た現実をお伝えします。
クラウドソーシングで収入を増やすにはどうしたらいいかを解説しますね。
目次
クラウドソーシングとは
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事を発注したい人と受注したい人をマッチングする仕組みのことです。
クラウド(crowd)は「群衆」を、ソーシング(sourcing)は「業務委託」を意味します。
不特定多数の群衆に向けて業務委託(アウトソーシング)することから、クラウドソーシングと呼ばれています。
クラウドソーシングで仕事を受ける受注側の人たちを「クラウドワーカー」とも呼びます。
業務を発注するのは企業から個人までさまざまです。
僕のようにアフィリエイトサイト作成のために個人が使ってる場合もあれば、企業がプロジェクトを外注するのに使っている場合もあります。
発注者としてはいちいち契約を結ばずに済むし、仕事単位で1回ごとに発注できるから便利なんですね。
逆に受注側からすると、いちいち雇用契約を結ばなくても仕事ができるので、手軽な在宅ワークとしてよく利用されています。
会社員が副業で手がけたり、主婦が家事の合間に手がけたり、本業としてクラウドソーシングで生活をしている人もいます。
無職・ニートの人からすると、最初はお小遣い稼ぎとしてやってみて、後々はクラウドワーカーとして独立を目指すのもいいでしょう。
クラウドソーシングだけで食べていければ、もう会社に行かなくてもよくなります(そこまで至るには、それなりの努力が必要ですが……)。
どんな仕事があるのか
クラウドソーシングにある仕事はほとんどがパソコンを使ってする仕事です。
パソコンを使って、業務のやり取りから納品まですべてネット上で完結する仕事が多いです。
専門知識が必要な仕事もあれば、誰でもできる簡単作業もあります。
専門知識が必要な仕事
専門知識やスキルのいる仕事としてはプログラミングやWebデザインなどがあります。
これらは専業で仕事をしているクラウドワーカーも多いです。
専門知識がいる仕事
- プログラミング
- Webデザイン
- システム開発
- ネーミング
- CG作成
最近は動画編集やSNS運営も流行りで、これらの仕事は単価も高めです。
こういった業務が得意なら、クラウドソーシングで収入は得やすいでしょう。
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誰でもできる仕事
誰でもできる仕事としては、ライティングやデータ入力などがあります。
誰でもできる仕事
- ライティング
- データ入力
- アンケート回答
- 写真納品
中でもライティングは仕事の数が豊富で、多くのクラウドワーカーが手がけています。
ただし誰でもできる仕事は単価が安いので、「数をこなしてナンボ」なところはあります。
しっかり稼ぐにはただ仕事をこなすだけではなく、自らもスキルアップしていくことが大切です。
登録すべきサイトはこの2つ
クラウドソーシングを始めるのに登録すべきサイトは、クラウドワークスとランサーズの2つです。
クラウドソーシングのサイトは他にもありますが、この2つが圧倒的に仕事量や会員数が多いので、この2つさえ登録しておけば問題ないでしょう。
どちらも登録は無料です。とりあえず登録してどんな仕事があるのか見るだけでもいいと思います。
クラウドワークス
クラウドワークスは初心者が使うには一番使いやすいクラウドソーシングサイトです。
ライティングからWebデザイン、ロゴ作成など、仕事の種類は246種類にも及びます。
スキルがなくてもできる案件が多く、在宅ワークを始めて行う人に向いています。
業務のやり取りの画面が分かりやすく、条件交渉が直感的に行えるのもいいところです。
ランサーズ
ランサーズは専業のクラウドワーカーが多く登録しているクラウドソーシングサービスです。
クラウドワークスと比べるとプロ向きで、スキルや経験が必要な仕事の割合が高いです。
どちらかというと、在宅ワークだけで食べていきたい人に向いています。
とはいえ素人向けの簡単な業務もあるので、こちらもあわせて登録しておくのがいいでしょう。
クラウドソーシングで稼ぐには
クラウドソーシングで稼ぐには、質の高い仕事をすることが何より大事です。
クラウドソーシングで稼ぐために必要なことを、発注する側の視点でお話します。
クラウドソーシングでは一時期「1文字0.1円」のような低単価の仕事を発注する人がたくさんいました。
発注しているのは、僕のようにサイトを作って広告収入で稼ぐアフィリエイターです。
検索エンジンで上位表示させるために、記事を外注して大量にアップしていたんですね。
しかし2016年、Welqというまとめサイトが素人の書いた医療記事を大量にアップして問題になりました。
いわゆるWelq事件です。大きなニュースになったので、知ってる人も多いではないでしょうか。
このWelq事件の印象が強いため、「クラウドソーシングは稼げない」というイメージを持ってる人は多いです。
しかし今では検索エンジンの精度が上がり、質の低い記事は検索エンジンに表示されなくなりました。
安い単価で低品質な記事を書いてもらっても、何の役にも立ちません。
発注する側としては、お金を出してもいいから高品質な記事を書いてほしいんです。
高品質な記事を書いてくれるライターなら、僕はお金はいくらでも出します。だって、手放したくないですから。
つまり高品質な記事が書ければ高単価の仕事が入り、低品質な記事しか書けなければ低単価の仕事しか入らないのです。
僕だって、質の低い仕事をする人はそもそも採用しませんし。
だからクラウドソーシングで高収入を得るには、自分のスキルをアップさせることが不可欠なんです。
具体的には次のような意識で仕事をするといいでしょう。
クラウドソーシングで稼ぐには
- タスクよりプロジェクト案件を選ぶ
- 文字単価1円以上を目指す
- 実績を積んで指名される人になる
これについて詳しく解説します。
タスクよりプロジェクト案件を選ぶ
クラウドソーシングの案件には大量の単純作業を行う「タスク形式」と、発注者と相談しながら仕事を進める「プロジェクト形式」があります。
タスク形式 | プロジェクト形式 | |
---|---|---|
仕事の進め方 | 不特定多数が大量の単純作業をする | 1対1で相談しながら業務を進める |
向いている仕事 | アンケート、データ⼊力、簡単な記事作成 | ホームページ制作、システム開発、専門的な記事作成 |
クラウドソーシングを始めたばかりの頃は、タスク形式の案件で仕事に慣れるのがいいでしょう。
しかしタスク案件は単価が安いため、こればかりしていても収入は増えません。
収入を上げたいならプロジェクト案件をこなし、発注者の希望に沿える仕事を納品できるようになりましょう。
発注者からの要望に真摯に応えていくことが大事です。
そうすると自然と自分のレベルも上がり、高単価の仕事を受注できるようになっていきます。
文字単価1円以上を目指す
ライティングを主軸に仕事をするなら、文字単価1円以上で受注ができるよう努力しましょう。
一般的にライティング業務では、文字単価1円がプロかアマチュアかの「相場の分岐点」と言われています。
文字単価の目安
- 文字単価1円以下 → 素人でも書ける記事
- 文字単価1円以上 → 専門知識がないと書けない記事
専門知識といっても、今ではたいていのことはネットで調べれば答えが見つかります。
なので、自分が専門家じゃなくても構いません。
要は、自分で調べて深く考察した記事が書けるかということです。
何も調べずに薄っぺらい記事を書くクラウドワーカーはたくさんいますが、そういう人は安い単価で買いたたかれます。
ライティングで稼ぐなら、文字単価1円以上の記事が書けるように頑張りましょう。
信頼を得て指名される人になる
クラウドソーシングでの発注者と受注者は、基本的には1回限りの関係です。
しかし質の高い仕事をするクラウドワーカーには指名で仕事が入ります。
発注者としては、どんな仕事するか分からない人に安く依頼するより、高くてもちゃんと仕事してくれる人に依頼したいんですね。
僕もいい加減な人には二度と仕事を依頼しませんし、ちゃんと仕事してくれる人には何回でもお願いしたいと考えています。
指名される人には、他の発注者からも指名が集まります。
指名を得るには質の高い仕事をすることに加え、コミュニケーションや柔軟な対応力も大事です。
ところがクラウドソーシングには、突然連絡が途絶えたりメールの文面が無茶苦茶だったり、社会人としての常識を疑うワーカーもたくさんいるんですね。
発注者もワーカーもいい加減な人が混じってるのは事実なのです・・・。
だからこそ、顔の見えない相手であろうと、ビジネスをする社会人として仕事をしましょう。
そうやってクライアントの信頼を獲得していけば、高単価で指名される人材になれるでしょう。
無職・ニートがクラウドソーシングをするメリット
このようにちゃんとビジネスとして取り組むのが大事なクラウドソーシングですが、無職の間に取り組むのはメリットがあります。
無職・ニートはとにかく時間があるので、たくさんの案件に取り組めるからです。
たくさんの案件をこなしているとコツがつかめ、高単価の案件もこなせるようになってきます。
時間のある無職は、クラウドソーシングのスキルを高めるにはちょうどいいんですね。
そしていくらか稼いで自信がついたら、そのままクラウドワーカーを本業にしてしまってもいいでしょう。
実際、会社を辞めて専業でライターをしている人はたくさんいます。
開業届を出せば自営業を名乗れるので、それだけで無職から脱出できます。
副業なら年間20万円、本業なら年間48万円の収入で確定申告が必要になるので、それだけ稼げば立派に仕事をしていると言えるんじゃないでしょうか。
関連記事無職からフリーランスになるのは意外と簡単?スキルなしで独立するには
もちろん、本業にするにはかなり自分のスキルを上げていかないといけません。
しかしクラウドソーシングの仕事は簡単に始めることができます。
時間のある今だからこそ、少しチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
そこから将来の活路が見えてくるかもしれませんよ。