無職でいる間は幸か不幸か、時間だけは有り余ることが多いですよね。
ただそんなふうに時間を持て余していても、いろいろなことを考えて不安になったり、将来について悲観的になったりするばかり。
そんなモヤモヤした気持ちを切り替えるのに効果的なのが、ボランティアに行くことです。
ボランティア活動をすることは、実は無職の人にとってたくさんのメリットがあるんです。
「お金をもらえないのにやる意味あるの?」と思う人がいるかもしれませんが、無職やニートと「ボランティア」がとても相性がいいものだというお話をしたいと思います。
無職がボランティアをするメリット
無職の人がボランティアをすることで感じられるメリットは、簡単に羅列するだけでも以下のようにたくさんあります。
- 働いていないという罪悪感から解放される
- 時間の無駄がなくなり、考えてもどうにもならないことを考えなくなる
- 人と接する時間を持てる
- 人に誇れる行動ができ、自己肯定感が高まる
- いろいろな人に出会えるので将来につながる可能性を見つけられる
- 履歴書の空白期間にボランティア活動を書くことができる
取り組むボランティアの種類によって、他にも様々なメリットが感じられるでしょう。
このように無職やニートの人がボランティアをするメリットはたくさんあるのですが、実際にボランティアに行った人が口をそろえて言うのは、「働いていない罪悪感から解放される」という点です。
会社を辞めてしばらくの間は、仕事がないのは「何もしなくていいから楽だなぁ」と思うものです。
でもそう思うのは最初のうちだけ。1ヶ月もする頃には 「このままではヤバイ」という不安や焦りが強くなってきます。
そこですぐにアルバイトでもなんでもできれば良いのですが、いろいろなことをぐるぐると考えてしまい、なかなかその一歩が踏み出せないこともあるでしょう。
何もしないでいるとどんどん心が辛い状態になっていきます。
そんな人でも踏み出しやすいのがボランティアなんです。
ボランティアであれば、お金をもらいに行くわけではないので、「この歳でこのアルバイトをするのか……」というような劣等感を感じることはまずありません。
たとえばゴミ拾いでも仕事としてするには劣等感を感じますが、ボランティアとしてするなら充足感を感じられるでしょう。
ボランティアはアルバイトと違い、内容はなんでも良いと思えるのですごく動きやすいんです。
無職・ニートでいることの罪悪感、何もしないことへの罪悪感・劣等感というのは、簡単には振り払えません。
それを振り払うためには、自分が動いて環境を変えるしかないのです。
そのためには、ボランティアのような足を踏み出しやすいものはうってつけでしょう。
無職の期間におすすめのボランティア
比較的に時間のある無職期間には、どんなボランティアでも行いやすいです。
特におすすめできるのは、以下のどちらかの条件を満たしているものです。
無職におすすめのボランティア
- 被災地でのボランティアなど本格的に困っている人の助けになるもの
- 自宅近くで簡単に参加できるようなもの
これらはそれぞれにメリットがあります。
まず被災地などでの本格的に困っている人たちの助けになるようなボランティアの場合、人のために行動しているという感覚がすごく強くなるので、より自己肯定感が高まります。
また、たくさんのボランティアの人が参加するので、たくさんの人と触れ合うことが可能です。
長く無職やニートでいて、長い間人とあまり接することがなかった人でも、ある程度社会性を取り戻すことにつながります。
自宅近くで簡単に参加できるものは、とにかく参加しやすいという点がメリット。
はじめてボランティアに参加する人は、こうしたものから始めるのが無難でしょう。
ボランティアの内容は地域によってピンキリですが、基本的には難しいものはありません。
子どもたちや高齢者の方とちょっとした会話をするようなものや、イベントの設営や運営の手伝いなどが多いです。
こうしたボランティア活動は、各自治体のボランティアセンターのホームページや、Yahoo!ボランティアなどで見つけることができます。
実際に地域のボランティアセンターに足を運んでみて、参加できるボランティアはないか聞いてみるといいでしょう。
僕も阪神淡路大震災のときに神戸でボランティアをした経験があるのですが、話を聞くだけでも被災者の方から感謝の言葉をいただけました。
ボランティアは就職に活かせる?
無職・ニートの人がボランティア活動をするメリットが、実はもう一つあります。
それが、就職の際に役立つという点。
無職の人が就職活動を行う際に大きなネックとなるのが、空白期間の説明です。
空白期間に何をしていたのかは、その期間が長ければ長いほど聞かれやすくなるでしょう。
本当に何もしていない人なら、聞かれてもうまく答えられないのではないでしょうか。
しかしその期間にボランティアをしていたら、「ボランティアをしていました」と答えることができます。
無職でただ何もしないで悶々としていた人と、無職でありながらも何かしようと考えてなんとか人のために行動をしていた人がいたら、ほとんどの企業が後者を高評価するでしょう。
仮に高い評価につながらなかったとしても、無職期間に何をしていたのか堂々と説明はできるので、就職活動の際に間違いなく気後れしなくなります。
空白期間の説明をどうするべきかに悩んで、いつまでも就職活動がはじめられないということは起こらないでしょう。
それだけでも、無職の人がボランティアをする意味は十分です。
人のためにもなるし、自分のためにもなるのがボランティア
「無職の人はボランティアなんかしている場合じゃない」という人もいますが、実際に無職でボランティアをしてみると、無職だからこそボランティアをして得られるメリットは大きいと感じます。
人のためにもなるし自分のためにもなるのがボランティアなんだということを、より強く実感できるはずです。
もし自分にも何かできないかと考えているならば、まずは簡単なボランティアからはじめてみてはいかがでしょうか。
人のためにしたことは、やがて自分にも返ってくるはずですよ。