街中を見渡せばウーバーバッグを背負って自転車で走る人を見かけることが増えましたよね。
こういったUber Eats(ウーバーイーツ)で料理を運ぶ配達員のことを配達パートナーと呼びます。
この配達パートナー、「やってみたいけど実際に稼げるんだろうか?」と疑問に思ってる人もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、かなり魅力的でおいしい仕事ではあります。
特に時間に縛られず自由に働きたい人にとっては、会社に雇われない「新しい働き方」とも言えるでしょう。
そんなUber Eats配達パートナーの収入や実態について、現役で活躍している配達パートナーのTさんに話を聞きました。
取材を元に、Uber Eats配達パートナーの実態を紹介します。
Uber Eatsは稼げるのか? 収入やメリット・デメリットから、配達パートナーの始め方まで解説していきます。
これからUber Eats配達パートナーを始めるか迷ってる人は参考にしてください。
目次
Uber Eats配達パートナーの魅力
まずは、Uber Eats配達パートナーとして仕事をする魅力を紹介します。
現役の配達パートナーが語る、Uber Eats配達パートナーのメリットについてお話します。
とてつもなく自由
Uber Eats(ウーバーイーツ)配達パートナーは、アルバイトではありません。
個人事業主としてUber Eatsと業務契約を結ぶため、各々は独立した事業主という扱いになります。
そのためアルバイトよりもさらに自由な働き方が可能。働きたいときに働けて、休みたいときに休めます。
毎日限界まで働いても良いですし、1ヶ月丸々休んでも良いです。
午前中だけやってもいいし、1件だけやってもいい。なんでもありです。
一応、Uber側が規定する「運転時間に関するポリシー」で、稼働は1回につき12時間以内に制限されていますが、そこが懸念点になる人はまずいないでしょう。
また、誰かに何を言われるということもありません。パワハラ上司もいないからノンストレスです。
アルバイトなら嫌な先輩にあれこれ文句を言われることがあるかもしれませんが、Uber Eatsならすべてを自分で決められます。
Uber Eats配達パートナーは本当にストレスがない働き方ができるんですね。
健康的にお金が稼げる
Uber Eats配達パートナーはとても健康に良いです。
運動不足な人、ダイエットをしたい人、そんな人はお金を払ってスポーツクラブに入会し、それでもなかなか結果が出ないことは多いでしょう。
Uber Eatsで自転車で走り始めるとジムに通う以上の運動になるし、楽しくいい汗かいてお金まで増えるという素晴らしさ。
本当にこの点はUber Eatsのすごいところです。
報酬が週払い
Uber Eatsの報酬は週払いです。
月曜~日曜(正確には月曜のAM4:00締め)の稼働分が3日後の水曜日に銀行口座に振込まれます。
アルバイトのように、最初の給料の振込みまで長くかからないんですね(アルバイトの場合、給料は一般的に翌月25日払い)。
急ぎで現金が欲しいときはガッツリ仕事をし、急な出費に間に合わせられるのもメリットです。
どれぐらい稼げるのか、収入の目安
Uber Eats配達パートナーの基本の報酬体系は、以下の計算式になります。
Uber Eatsの報酬体系
ただし、エリアごとに金額が異なります。
あくまで目安ですが、時給にすれば東京23区だと1,500円前後、さいたま市の浦和近辺だと1,200円前後に落ち着きます。
時給換算での収入の目安
- 東京23区・・・約1,500円
- さいたま市の浦和近辺・・・約1,200円
1件の配達で得られる報酬は平均400~500円程度です。
距離が短ければ手取り360円程度だったり、収入はざっくりこんな感じと認識いただければ良いかと思います。
ただこれはある程度効率的に動いたり、後ほど説明するブースト・クエストなどを活用して、長期的にみた収入額です。
重要な点として、稼働エリアで差が生まれますし、安物の重いママチャリとそこそこ良いスペックの9万円のクロスバイクだと雲泥の差が生まれます。
ちなみに、都心で1日がっつりやれば日給2万円以上行ったりもします。それほど東京中心部は稼げるんです。
Uber Eatsで稼ぐコツ
Uber Eats配達パートナーは個人事業なので、どれだけ稼げるかは個人の力量にかかっています。
そこで、現役配達パートナーが教えるUber Eatsで稼ぐコツをお話します。
時間帯
Uber Eatsで稼ぐには、稼働する時間帯が重要です。
配達依頼が最も多い時間帯は昼食時(11時~14時)と夕食時(18時~21時)、シンプルにこの時間帯です。
これ以外の時間帯は、一部のエリアや特別な状況を除いては配達依頼は少ないです。
なので効率的に稼ぎたいのであれば、ピーク時間帯だけ稼働する、もしくは配達依頼が少ない時間帯はオンライン(=配達依頼受付可状態のこと)にしながら自宅で別の仕事をやるなど、それぞれに合ったやり方を模索していきましょう。
もちろん「他にやることもないし、多少効率悪くてもいい」という人は時間帯など考えず、一日中オンラインで稼働するのもアリでしょう。
一日単位で見れば間違いなくこの方法が、Uber Eatsで一番収益を上げる方法なので。
ブーストとクエストをうまく使う
Uber Eatsには通常の報酬に加算、底上げをするブーストとクエストというインセンティブが用意されています。
ブーストは特定のエリアの配送料に「×1.1倍」「×1.2倍」など基本料金に加算されます。
クエストは特定の期間内に規定回数の配達をクリアすると、別途インセンティブが加算されるという仕組みです。
例えば、クエストを達成すると以下のように報酬が上がります。
クエストの報酬例
金曜4:00~月曜4:00の間で、
15回の配達完了で+1,270円
20回の配達完了で+2,000円
クエストとブーストは、長い目で見れば活用してるかしていないかでかなりの差になってきます。
うまく使って収入を上げましょう。
稼げるエリアに行く
Uber Eatsの配達はエリアによって注文の多さが変わります。
当然ながら田舎より都会の方がUber Eatsの利用率は高いです。
東京23区は基本安泰。さらにその中でも中心部(新宿・渋谷・港区など)がトップで稼ぐことができます。
地方都市でもやはりレストランパートナーが多く点在し、栄えているエリアが稼ぎやすいのは言うまでもありません。
Uber Eats配達パートナーのデメリットや改善点
Uber Eats配達パートナーは基本的に一人で仕事をするので、「トラブルがあったら危ないんじゃないか?」と不安に思ってる人もいるでしょう。
そこで、現役配達パートナーが指摘する、Uber Eats配達パートナーのデメリット・改善点もお話しておきます。
アプリの不具合、ピンずれ
Uber Eatsの配達には「Uber Driver」というアプリを使います。
Uber Driverアプリのマップには料理ピックアップ先(店舗)や配達先(注文者)のピンが立っていて、それを目印に配達していきます。
ただ、その肝心のピンがズレていることがよくあります。
また同様に、住所が途中までしか表示されていないこともあります。
原因はUber Driverアプリ自体のエラー、もしくは注文者が正確に入力しなかったかのどちらかです。
とはいえ、このトラブルはよくあるのですぐに慣れるでしょう。
それに、このような時の対応方法も複数あるので 、結果「見つからない、配達できない、どうしよう……」という事態にはならないので安心してください。
配達パートナーと注文者はアプリ上でメッセージのやり取りと電話が簡単に行えますし、Google Mapやネットでの検索を使えば解決できないことはほぼありません。
時間帯やエリア、天候により稼ぎが左右される
「Uber Eatsで稼ぐコツ」でもお伝えしましたが、Uber Eatsでは12時前後と19時前後がピーク時間帯で、一番配達依頼が入ってきます。
ですので14時~17時などピーク以外の時間帯にオンラインにしていても、1時間丸々注文依頼が鳴らなかったりはザラにあります。
また、エリアによっても配達依頼の数はかなり変動します。
それと、雨の日は配達依頼が多いので普段より稼げますが、当然危険度が上がるし気持ちよくは走れません。
Uber Eatsの収入は時間帯・エリア・天候にかなり左右されると考えておくのがいいでしょう。
Uber Eats配達パートナーの始め方
Uber Eats配達パートナーの登録はこちらからできます。
Uber Eats配達パートナーになるには、オンラインでのWEB登録と各都市のパートナーセンターでの本登録という2ステップで行います。
step
1オンラインにてWEB登録
まずはUberのアカウント登録をします。
ログイン後に本人確認書類やプロフィール顔写真のアップロード、銀行口座を登録します。
step
2各都市のパートナーセンターへ行き本登録
各地にあるパートナーセンターへ赴きます。
パートナーセンターでの所要時間は約30分。
基本的な流れや必要事項の説明、登録内容の確認、配達用のウーバーバッグの受け取りをし、アカウントの有効化をしてもらって終了です。
本当にあっけないほど「え、これでもう仕事始められるの?」という感じで登録できます。
まとめ
Uber Eats配達パートナーの収入や始め方を解説してきましたが、始めるのは本当に簡単です。
自転車やバイクを持っていれば、他にコストもかかりません(ウーバーバッグ受け取りにデポジットとして8,000円が必要になりますが、この8,000円はやめる時に返ってきます)。
仕事の合間に副業として始めてもいいし、本業としてガッツリ取り組んでもいいでしょう。
空いた時間を有効活用できる働き方は、一般的なアルバイトよりも魅力的です。
迷っている方は気軽に登録して始めてみてください。今より少しだけ豊かな生活ができると思いますよ。
Tさん
30代後半男性