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経験者が語るうつ病とうつ状態の違い

      2016/12/29

うつ状態

僕の過去の体験談を元に、不定期でメンタルヘルスシリーズを書いています。

前回【第1回】では初めて心療内科を受診する方向けに、受診タイミングや治療方法について書きました。

■メンタルヘルスシリーズ■

当時僕は会社の人間関係でメンタルを患い、「適応障害によるうつ状態」と診断されました。

初めて心療内科を受診するときは「もしかして、うつ病になったのかな・・・?」と不安でしたが、担当医からは「うつ病ではないよ」ときっぱり否定されました。

後から勉強して分かったのですが、うつ病とうつ状態は違うんです。

 

「憂鬱」と「うつ状態」と「うつ病」は違う

日本のうつ病患者数は2011年には95.8万人と激増しています。これを見ると誰もが簡単にうつ病になりそうな気がしますよね。

つらいことがあって気分が落ち込み、「うつ病なのでは?」と不安になる方も多いでしょう。

ただ、多くの人が混同しているけど、「憂鬱」と「うつ状態」と「うつ病」は違います。

健康な人だって嫌なことがあれば憂鬱になります。この「憂鬱」は「うつ」ではありません。

また、「うつ状態」と診断されても「うつ病」になったわけではありません。

 

有名なたとえですが、心の状態をおもりとバネに例えると分かりやすいです。

つらいことがあってもバネがすぐ元通りになるのが「憂鬱」。
バネが緩んでしまって、伸び縮みはするけど元に戻らないのが「うつ状態」。
バネが伸びきってしまって、伸び縮みもしなくなったのが「うつ病」。

うつ病とうつ状態の違い

 

僕の場合は「うつ状態」でした。

休みの日に遊びに行くことは可能。でも、遊んでいてもふと仕事のことが頭をかすめると憂鬱な気分になる。家に帰るとさらに憂鬱が増し、何もできずに塞ぎ込んでしまうという感じ。

たぶん健康な人だったら遊んでスッキリ気分転換できるでしょうし、うつ病の人なら遊びに行くことはおろか、家から出ることもできないでしょう。

その間のどちらとも取れない状態が「うつ状態」です。

うつ病を経験した丸岡いずみさんの体験談とか読むと、「『うつ病』になるともっとひどい状態になるんだな」ということが分かります。

仕事休んでうつ地獄に行ってきた

 

僕は適応障害で1年以上通院しましたが、うつ病に発展することはありませんでした。

最近は「うつ病は誰でもなる病気」という認識が独り歩きしています。でも、適応障害経験者としては「そう簡単にうつ病にはならないんじゃないかな」と思ったりもしてます。

 

病名が欲しいというホンネ

元気になった今だから言えますが、適応障害で通院している間は「治したい」という気持ちと「病気になりたい」という2つの気持ちがありました。

「憂鬱な気分を取り去りたい」と願う一方で、「病気のままでいたい」という思いがあったんです。

もちろん、これは僕個人の感想です。真剣に「病気を治したい」と考えている人もいるので、誤解のないようにしてください。

でも改めて振り返ってみると、「もう治ってるから大丈夫だよ」と先生から言われるのが怖かったというのは事実です。だって病気じゃなくなったら、全て自分の性格上の問題になってしまいますから。

たぶん病気という口実が欲しかったんでしょうね。「自分ができないのは病気のせいだ」と思い込みたかったんだと思います。

「甘い!」と言われるかもしれませんが、そうでもしなくちゃ生きていけないほど心が弱ってたんです。だから過去の自分を否定するつもりはありません。

ただ、個人的な意見ですが、「病気のせいだ」と自分以外のせいにできる人は、あまりうつ病にはかかりにくいんじゃないかなと思います。

 

そもそもうつ病にかかるのは、どちらかというと「自分のせい」にする人です。何でも自分に責任があると思いこみ、必要以上に頑張ってしまう人。

僕はどちらかというと結構いいかげんで、他人のせいにすることもよくあります。頑張り過ぎず、適度に手を抜くタイプです。(^^;)

だから1年以上通院しても「うつ病」と診断されることはありませんでした。根本的に「うつ病」にはなりにくい性格なのかもしれませんね(汗)。

個人的な感想ですが、「いっそのことうつ病になって休職したい」と願ってる人ほどうつ病にはなりにくいのではないでしょうか。

ここにあえて診断名を出すと「新型うつ」となるのでしょうけど、これを病気というかは意見の分かれるところです。

 

じゃあ「うつ状態」なら大丈夫かというとそんなことはなくて、「うつ状態」でも日常生活に支障をきたしてきます。

記憶力や判断力が鈍って仕事のミスも増えますし。

「うつ状態」は他人が思ってる以上にしんどいものです。

このへんの症状とかについては、また次回書きたいと思います。

【第3回】職場で体験した適応障害の症状

 

 - 無職日記

Comment

  1. Sun より:

    とても参考になります。

    自分も会社を嫌嫌で頑張っていたら、5月に適応障害と診断されました。
    辞めたいと伝えたら上司が適応障害をあまり理解してくれなくて…
    毎日がツライです。

    続きを楽しみにしてますね。

    • Sunday より:

      Sunさん、こんにちは。

      そうですか~。ツライですね。(>_<) 適応障害はあまり周りに理解されにくいですもんね。 周りから見たら大したことないことでも、本人にはすごく負担だったりするんですよね。 また続き書いていくので、よろしくお願いします!

  2. 匿名 より:

    私も同じ診断を貰っているものです。
    誤解のないように書いておくと、うつ状態の人が皆「病気のままでいたい」「働くのが嫌」などと思っている訳ではありません。
    自分の出来る箇所は出来る限り努力し、復帰を思い描きながら、時間はかかっても気力を振り絞っている人もいます。

    色々な心境の人がいるのは承知ですが、少し誤解を招く文章なのではと思い、指摘させていただきました。

    • Sunday より:

      確かに、うつ状態といってもひとくくりにはできないですもんね。
      もちろんこれはあくまで僕個人の感想なので、すべての人に当てはまるわけではありません。
      なので、誤解のないように文面を少し修正しました。
      ご指摘ありがとうございました。

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